犬の流儀 [コーギー]
今回は同時代のポルシェのレーシングカーを、他社のミニカーで騙ってみよー。
と、目論んだモデル、かなり昔にネタにしていたことに気付く。
・・・。・・・・・・。・・・・・・・・・・(now loading)
ま、いっかー(爆)あまりに写真もへぼいので、時効&黒歴史つーことで。
ただ、そのまんまじゃアレだから、1/43も交えて御紹介。
コーギージュニアのポルシェ・カレラ6 (No.41-A。1970年発売)
カレラ6(906)は前回の910のひとつ前、66年に開発されたマシン。
同年のル・マンでは、ロングテール仕様がGT40と熱戦を繰り広げました。
国内では、日本グランプリにおけるプリンスR380との死闘が語り草になっていますね。
さて、モデルのお話。銀メッキの内装や色つきキャノピーは、
同時代のハスキーやコーギージュニアで多々見られる仕様です。
1/43より低年齢層をターゲットにしていたためか、
コーギーに比べて、玩具としてのアピールを重視するつくりになっています。
こちらは兄貴分、コーギーのカレラ6 (No.330-A。67年発売)
エンジンフードの色が何故か紫。ノーズの尖りも足りませんが・・・
当時としては十分写実的なレベルと言えましょう。
フードの色がアンバーのバリエーションも存在します。
また後年、ウィズホイールを履いた仕様も販売されました(No.371-A)
大小揃って御開帳ギミック。やはりコーギーはこうでなくてわ。
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ポルシェ 906/910/907/908/917 (SPORTSCAR PROFILE SERIES)
- 作者: 檜垣 和夫
- 出版社/メーカー: 二玄社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本
馬に牽かれてウェストミンスター参り [コーギー]
ウィリアム王子とキャサリン妃のパレードは、沿道を100万人が埋めたのだとか。
ねこざかなもテレビで食い入るように見てましたよ・・・馬車を(笑)
英王室の式典では、今日においても馬車が大活躍なんですね。
かの地の玩具メーカーもかつては、王室の節目節目で宮廷馬車を商品化してきました。
1953年のエリザベス2世戴冠式のレズニーとベンブロスは以前UPしましたので、
今回は彼女のシルバー・ジュビリー(即位25周年)記念モデルを御紹介。
コーギー 1902 State Landau The Queen's Silver Jubilee 1977。GS.41。英国製。
イギリスでも玩車文化が退潮に向かいつつあった時期にもかかわらず、
さすがにジョンブルの誇りを見せつけるような仕上がりです。
目鼻の彩色こそされていませんが、女王の顔を忠実に再現。
ただ、セールスは振るわなかったようで、生産数は81年まで計13万7000台に止まりました。
全長30cmの大型モデル・・・だけど、実車は六頭立てなんで、本来はもっと長いはず。
女王の服が青いバリエーションも存在します。
個人的に、このモデルの肝は、馬車の後について歩くコーギー犬。
コーギーは女王が愛玩する犬種。ブランド名に掛けての起用でしょうね。
随行させた兵士は、英ブリテン製。本体メタル、武器は樹脂でできています。
「鉛の兵隊」の伝統を、正しく汲むフィギュアと言えましょうか。
シルバー・ジュビリー当時、コーギーは銀色のロンドンバスも発売。
ディンキー、マッチボックス、ロンスターもこぞって記念モデルを出しました。
コーギーは、1981年のチャールズ皇太子&ダイアナ妃結婚のときには、
妃の愛車だったオースチン・メトロを、ロイヤルパープルに塗ったくってリリース。
2002年のゴールド・ジュビリー(即位50周年)にはロンドンバスやタクシー。
今回も当然、ミニなどの記念モデルを出してるんだけど、馬は長いこと見ていない。
ここはひとつ、久しぶりにコーギーに馬車をつくってほしいが・・・セールスが不安なのかなぁ。
それじゃあ、この人力車ならバカ売れ確実と思うのだけど、如何でしょうか(冗)
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スパイを愛したコーギー [コーギー]
英国スパイのお話とあってか、黄金期のコーギーは精力的にモデル化。
標準スケールや、やや大きなボディに、劇中の装備を盛り込んだ、
アストンマーチンやトヨタ2000GTなど、数多くの玩車を発売しましたが・・・
今回は、ギミックなし、小スケールの、コーギージュニアのセットを御紹介。
Jamus Bond "Spy Who Loved Me"Gift Set (No.3030。1976-78年)
77年公開の映画「私を愛したスパイ」のボンドカー、ロータス・エスプリなど五台。
単品で発売されたものや、通常品の色変えで構成されています。
エスプリのセメントガンを喰らった状態が再現されている、メルセデスベンツ240D。
通常品のタクシー(No.52-B)やポリスカー(No.59-B)などの金型。
・・・・・・劇中に登場するのは、ほんとはフォード・タウナスなんてことは内緒だ(連動御免)
モーターボートは、No.19-Bの成型色変え。通常品は船腹が黒でなく赤。
劇中にはこんなの引っ張るシーンはありません。ひょっとして水上バイクの代役?
潜水形態のエスプリは、No.60-Bとして単品でも販売されました。
ボンネットのシールはともかく、水中翼やモールド、当時の小スケールにしては緻密。
ナオミの乗るヘリ、ジェットレンジャーも、単品で発売(No.3-D)
このキャストは、デイリープラネットヘリ(No.6-D)等に民生活用、80年代まで使われました。
最後は先日、FZIRO様が紹介していらっしゃった、ジョーズ印のテレフォン・バン。
これまた劇中とは大違いなのだけど、通常品がないという意味では希少。
キャスト自体は、チャーリーズエンジェルバン(No.21-D)、スパイダーバン(No.56-B)、
スーパー(マンの)バン(No.47-B)といったキャラクター物に大活躍。
勿論、コカ・コーラやアディダス、ハーツといった商用仕様もあって、ざっと17種類。
どれもカラフルなので、ちょっとコンプしたくなるワナ・・・危ない、危ない(汗)
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私を愛したスパイ (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- メディア: DVD
トゥルーリーから愛を込めて [コーギー]
かつ、10年前から狙っていたキャラ萌え猫まっしぐらな一台をUPいたします。
コーギーのチキチキバンバン(No.266。1/43)
オリジナルは1968年の英国製。このモデルは92年の中国製再販。
マテルによるこの時の再販は、オリジナルを(多分)完璧に復刻しています。
映画&コーギーのオリジナルについては、玩朋のFZIRO様が、
きわめて詳細に説明してくださっていますので、さらりと(他力本願寺)
玩車黄金期の60年代、キャラクターミニカーに力を入れていたコーギーの集大成、
記念碑的なモデルと言っても、けして過言ではないと思います。
ギミックはスプリングによる左右の翼開帳のみと、コーギーにしては控えめですが、
躍動感あるフィギュアや、ジュエルライトの煌きは、当時の少年を魅了したことでしょう。
ただ、その凝ったつくり故、オリジナルの完品をルースで探すのは大変(汗)
前後につける羽根がなくなってたり、フィギュアが失踪してたり、ライトが外れてたり。
雲海を模した台座つきの箱入りミントとなると、諭吉が五枚じゃきかなくなるので、
程度のよいルースを気長に探しつつ、92年の再販も物色していました。
ところで、この92年の再販、当時の国内定価はなんとニマンエン。
立派な木の台座や、25周年のリーフレットがつくけど、それにしたって(苦笑)
しかし、さらに高額なオリジナルを忠実に再現しているため人気は高く、
国内外のオクで定価以下で落札されているのには、ついぞ出会いませんでしたが・・・
先般、夷兵衛で英国から出品されていたのに挑戦したところ、
折からの円高が追い風となって、日本円にして送料込みイチマンヨンセンエンで捕獲!
届いてみたら、ヲクの説明にはなかった、窓枠の補修跡を見つけて凹んだけど、
まぁ、念願のモデルを、相場よりは安く入手できたんだから、と喜んでいたのもつかの間。
その後、耶富億に程度のよさげなオリジナルのルースが出て、諭吉一枚ほどで終了凹凹
92年の再販にいたってはハッセンエン台で終了してしまってるのを見て凹凹凹
・・・・・・これが、デフレ?デフレっつーもんですか、ハトヤマさん??
愚痴っていても仕方ないので、続きいきまっす(爆)
以前から持っていた、コーギーの弟ブランド「ハスキー」の小スケール。
品番はNo.1206(69年発売)。覆面える様の個体とは、羽の色が異なります。
どうやら、オレンジと黄、赤の組み合わせが何通りかあるみたい。
ハスキーは70年にコーギージュニア(No.1006)に変更され、ウィズホイール装着。
このキャストも2001年に再販されましたが、フィギュアはついていません。
念願のツーショット♪
最後になりましたが、与太猫のブログを読んでくださっている方々、
勝手連を快諾してくださる玩朋の諸兄、今年も一年ありがとうございました!
それでは皆さん、よいお年を~。
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チキ・チキ・バン・バン (コレクターズ・エディション) [DVD]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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カメオに秘められた謎 [コーギー]
コーギーの「THE SIXTIES CAMEO COLLECTION」の、
モーリス・マイナー、モーリス・ミニ・マイナー、VWビートル、シトロエン2CV。
モーリス・マイナーは分割ウインドーのシリーズⅡ、2CVは波型ボンネットのAZ、
ビートルはスプリットウインドーと、それぞれ初期の車体をモデル化しているのが特徴。
全長はそれぞれ7センチくらいで、やや大振りの小スケールといったところ。
ボディはダイキャスト製。可動部こそありませんが、なかなかシャープな仕上がりです。
ただしシャーシは、バンパーや内装と一体になったプラスチック製。
「CORGI」「MADE IN GT BRITAIN」としか刻印されていないそっけなさですが・・・
モデルが入っていた箱がいろいろなことを教えてくれました。
「CAMEO COLLECTION」は少なくとも、この4車種各2色が存在。
また、下方の小さな英文を追うと、コーギーがマテル傘下だった89-95年の間、
91年にリリースされたものであることが分かります。
かっちりしたボディと、簡素なシャーシや内装が、妙にちぐはぐに思えるのは、
コーギー設計者とマテル経営陣がせめぎあった結果かな・・・なんて妄想を膨らませたり(笑)
育児メモ
・・・・・・やってくれたよ(苦笑)
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ミニミニ大作戦 前編 [コーギー]
コレクションを整理していたら、ビンテージの玩車があちこちから出てきました。
大先達の1275GT様には遠く及ばないけど、折角の機会なのでネタにしてしまおう。
今回はコーギーを発売順に御紹介。
MORRIS MINI-MINOR (No.226-A。1960-71年)
コーギーのミニの中で最初に発売されたモデル。ギミックはサスペンションのみ。
AUSTIN POLICE MINIVAN (No.448-A。64-69年)
サスに加え、ジュエルライト装備、後部ドア開閉。本来は警官と犬のフィギュアが付属。
AUSTIN MINIVAN(No.450-A。64-67年)
上のポリスバンと同じグリルのver.も存在します。地味だけど大好きなモデル。
MORRIS MINI-COOPER(No.249-A。65-68年)
シックなWICKERWORKペイント。当時、こんなカタログカラーがあったのかな?
BMC MINI-COOPER”S”RALLY(No.339-A。67-72年)
ゼッケンやアンダーガード、ずらりと並んだフォグランプが雰囲気を盛り上げます。
ちなみにゼッケン177は、67年のモンテカルロ優勝車(実車といろいろ異なるのは御愛嬌)
BMC MINI-COOPER MAGNIFIQUE(No.334-A。68-70年)
ボンネット、トランク、ドア開閉。おまけにサンルーフの日除けもスライドするという・・・
ギミック満載のコーギーの真骨頂的モデル。青の方が後期のリリース。
もちろん、コーギーから発売されたミニはこれだけではありません。
サーフボードを積んだカントリーマンなど、手の届かないレアモノも・・・(遠い目)
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ミニミニ大作戦 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
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珍玩堂主人 モンキーモービル [コーギー]
左=ハスキーのモンキーモービル=モンキーズカー(No.1204。1968年発売)
右=マッチボックスのポンティアック・グランプリ(No.22-C。64年発売。1/72)
前々からネタにしたいと思っていたモンキーズカー。
コミカルなデザインは猫まっしぐらで、それこそ目の色を変えて探したモデルでしたが・・・
肝心のモンキーズは、まったく聴いたことがなかったりする(爆)
66-68年の「ザ・モンキーズ・ショー」はもちろん見ていないし、80年代のリバイバルにも無縁。
田舎の中学生でも一応、ビートルズの青盤、赤盤くらいは聴いていたのだけど(遠い目)
・・・・・・それはさておき、初めて聴いたモンキーズは、覚えやすいメロディーが癖になりそう。
モンキーズカーは、66年式ポンティアックGTOをディーン・ジェフリーズがカスタム。
ストレッチしたボディに、389立方インチのV8スーパーチャージャー。後部にパラシュート装備。
TVショーとツアー用に各1台。近年、ポンティアック・ルマンをベースにレプリカも1台制作。
オリジナルのうち1台は現在、御大ジョージ・バリスが所有。(Wikipediaより引用)
モンキーズカーのモデルは当時、メットーイ社がコーギーとハスキーブランドで発売。
コーギーのモデル(No.277-A)は近年、人形なしで再版されています。版権の問題かな。
近年のモデルではほかに、アーテルの1/18、JLの小スケールが存在。
当時もののお宝としては、モンキーズの4人が車内で演奏している日本製ブリキがあります。
プラモは、イマイの1/24、AMTの1/25。イマイは当初「モンキーズカー」として発売しましたが、
後にはただの「ポンティアックGTO」の名称になり、なんと黄色のムーンアイズ仕様も(笑)
1台では寂しいので、MBのポンティアックGPを並べてみました。
モンキーズカーのベースになった66年式のGTOだったらベストだったのだけど。
追記 fziro様、覆面える様が、モンキーズカーの連動企画してくださいました~♪。多謝!
ザ・デフィニティヴ・モンキーズ (ワーナー・スーパー・ベスト40)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2010/04/07
- メディア: CD
珍玩堂主人 ジャガーEタイプ [コーギー]
まだシッポの先が分かれていない頃、ノートの隅に描いた落書きの車は、いつも同じ形でした。
長大なフロントに、大排気量エンジンをぶっこんだロングノーズ&ショートデッキ。
「より速く」を求める過程で必然的に生まれたスタイルゆえ、過去あまたの車が世に出ましたが、
中でもこのネコ科獣のプロポーションは、今なお鮮烈な輝きを放っています。
右=マッチボックス(No.32-B。1962年発売。全長67mm)
左=ハスキー(No.21-B。68年発売。全長69mm)
MBはフィクスト・ヘッド・クーペ、ハスキーは2+2。
発売時期からすると、ともにシリーズ1(61~68年)をモデル化していると考えます。
実はこの2台、実車の全長(クーペ=4440mm、2+2=4670mm)の違いを勘案すると、
偶然にも、ほぼ同スケール(1/66、67)ということになります。なんか嬉しいぞ。
余談ですが、この頃のMBのスケールは裏板や箱にはありませんが、
当時のカタログ(一部除く)には、おおよそのスケールと全長が記載されていました。
MB、ハスキーともに凸モールド。後発のハスキーがサスを備えているほかは、ギミックはなし。
どちらも、実車の伸びやかなプロポーションをよく再現した好キャストだと思います。
MBのNo.32-Bには窓が緑や、タイヤがグレーのバリエーションも存在します。
実車同様、売れ行きは好調だったようで、68年まで生産されました。
ハスキーのNo.21-Bは短命。70年には一回り大きく、エンジンフードの開閉ギミックを備え、
ウィズホイールを履いたEタイプ(コーギージュニア、No.33-B)と交代しました。
けっしてミントとはいえないコンディションだけど、2台とも大のお気に入り。
日に日に大きくなるミニラ(息子)に遊ばれないように、高い場所に並べて飾っておこうっと♪
Jaguar E-Type: A Celebration of the World's Favourite '60s Icon (Haynes Great Cars)
- 作者: Nigel Thorley
- 出版社/メーカー: Haynes Publishing UK
- 発売日: 2011/08/01
- メディア: ハードカバー
犬印のカブト虫 [コーギー]
前回に続いてハスキー>コーギージュニアのお話。
世界に冠たる独逸の大衆車、ビートル(Volkswagen 1300)の変遷を追ってみました。
左からNo.20-Bのハスキー(1968年発売)、コーギージュニア(71年発売)
No.60-Aのコーギージュニア(VW Double Trouble Hot Rod、71年発売)
ハスキーは70年、ブランド名がコーギージュニアに変更されましたが、
No.20-Bがウィズホイール化されたのは翌71年のことでした。
70-71年の間は、裏板のハスキーの刻印をなくし、
コーギージュニアの紙シールを貼っただけ・・・慌てぶりが窺えます(苦笑)
ハスキーと71年式のコーギージュニアの変更点は、ピアノ線車軸のウィズホイールと、それを履くための裏板改修。
ルーフにトランクを積んだ遊び心あるボディは、そのまま使用されたのです・・・が。
ウィズホイール版のNo.20-Bは、ごく短命に終わりました。
同じ71年に型が再改修され、Wエンジンのホットロッド(No.60-A)に転生したためです。
この時点において、裏板はおろかボディも大幅な改修を受け、
No.20-Bの面影が手つかずで残っているのは、ルーフ周辺くらいといった有様(爆)
けっして嫌いなカスタムじゃないのですが(笑)やはりノーマルの型が勿体ない気もします。
これほど手間を掛けたNo.60-Aも、2年後の73年に生産を終えました。
いつぞやのMBのマスタング同様、短期間のうちに型改修を繰り返して、
余計なコストを費やしているあたり、当時のコーギーもまた混乱していたのでしょうね。
おまけクイズ こんなVW入手しました~。1/43。さて、ブランドはどこでせう?
珍玩堂主人 ジャガー Mk-10 [コーギー]
新大陸でホットウィールが産声を上げる前、60年代中頃において、
マッチボックスの最大のライバルといえば・・・やはりあのワンコだったでしょうか。
左=マッチボックス(No.28-C、全長72mm)
右=ハスキー(No.1-A、全長66mm)。ともに1964年発売。
小スケール市場で我が世の春を謳歌するMBに、敢然と挑戦状を叩きつけた、
コーギーの弟ブランド、ハスキーの第一作がこのMk-10。
標準スケールではメカノ社(ディンキー)と並ぶ老舗の、メットーイ社の作とあって、
MBと甲乙つけがたい素晴らしいプロポーションです。
ハスキーは凹モールド、MBは凸モールドを採用。
MBのボンネットは開閉、非常に緻密なエンジンが鎮座しています。
また、箱入りのMBに対し、ハスキーはブリスターで販売されました。
今回のNo.1-Aのようにシャーシがプラスチックのモデルが多いのも特徴です。
ハスキーのMk-10は67年、MBとほぼ同じ大きさのNo.1-B(71mm)に変更。
No.1-A、Bともに消防指令車(No.4-A、B)、銀メッキ仕様(No.18-A、B)が存在します。
市場規模は異なるものの、MBと熾烈な競争を繰り広げたハスキーですが、
70年に「コーギージュニア」に改称され、次第に安易かつチープな商品になっていきました。
コーギージュニアでも「ビタミニ」などイイものもあるにはあるのですが・・・
MBのSF同様の奇天烈系を見るにつけ、HWブームの功罪を思わずにはいられません。