ドイツの憂鬱

60年代イタリア玩車の三連星といえば、マーキュリー、ポリトーイ、そしてメーベ。

ただでさえ魅力的なイタ車を中心に、往々にして実車より格好よくモデル化、
今もなお高い評価と人気を保ち続けているわけですが・・・・・・

対象的に、隣国で80年代に発売されたこやつらは、どうも影が薄い気がしてなりません。


ガマMINIのBMW735i （No.1107。86年発売）


シャバクのアウディ80クワトロ （No.1035。87年発売）


ともに西独製。プロポーション、ディテールともに、玩車冬の時代の80年代としては高レベル。
ぶっちゃけ、同時期の国産ブランドよりも、仕上がりは上に思えたり。

エンブレムなどが精密に再現される一方、ドアミラーやトレッドパターンは省略されていて
ミニカーが「おもちゃ」から、「モデル」へと変わる、過渡期をうかがわせます。



ギミック萌えとしては、ドアやトランク開閉が嬉しい。

同じドイツからは、90年代に入って、あのミニチャンプスが登場。
以後、精密な中国製が世界の玩車市場を席巻したのも、なにかの因縁でしょうか。

このBMWとアウディは前回と同じく、アイアイアドのセールで捕獲。
価格は・・・一台ごひゃくえん。なんか可哀想に思えてきた（涙）

両ブランドの80年代のラインアップを見ると、ポルシェなんかは華があるけど、
ベンツやら、欧州フォードやら、オペルやら、アウディやらのセダンを、ハンパなくリリース。

・・・・・影が薄いのは、ブランドの立ち位置より、車種選択のせいかもしれません。

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Classic Miniature Vehicles: Made in Germany

• 作者: Edward Force
• 出版社/メーカー: Schiffer Pub Ltd
• 発売日: 1990/06
• メディア: ペーパーバック

タグ：ガマ シャバク アウディ