戦争とは畢竟やったことがない屑にとってのみ甘美なものね [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
誇ることはかまわない。が、誇りというものは、誰かに教えてもらわずとも自らのうちに芽生え、はじめて誇りといえる。
池袋は駅まえに堂々とソープランドのある副都心だ。おれは嫌いじゃない。いや、積極的に好きだ。ソープでなく、そういう街の在りかた自体が。
「悪いようにはしない」というのは、「悪いようにしてしまう」人間が使う言葉だ。
生まれながらに蔑まれるべき人が存在しないのなら、生まれながらに敬われるべき人だって存在するわけがない。
アメリカでは、忠誠は美徳とされない。記憶力のよさも美徳のうちに入らない。実例が欲しければ、パナマのマヌエル・ノリエガにきいてみるといい。
「自分たちは、人間を救うために満州に行ったのではなかったのだ。広い土地をもらいたいばかりに、先祖から託されたわずかな土地を売って天理教に入信した。満州人をこき使い、人間扱いしなかった。それでも都合のいいときには、〝天理教の親神様〟よ・・・・・・」
言葉は生きている。だから、ちゃんと育ててやらなきゃいけない。育ててやれば、どんどん豊かに、強く、美しくなるんだ。反対にいいかげんな扱い方をすれば、萎んで枯れて、花も実もつけなくなる。
良心。懐かしい言葉だ。たぶんその所在を信じた者から命を落とすのが、戦争というものなのだろうが。
ありえたかもしれない別の人生のあらゆる形を見せること、人生に絶えず抗い、絶えず訴えかけること――これがこの世界において詩人が果たすべき最高の使命である。ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは、この使命を全うしたのだ。
戦争とは畢竟やったことがない屑にとってのみ甘美なものね
今週末は10冊。
誇ることはかまわない。が、誇りというものは、誰かに教えてもらわずとも自らのうちに芽生え、はじめて誇りといえる。
池袋は駅まえに堂々とソープランドのある副都心だ。おれは嫌いじゃない。いや、積極的に好きだ。ソープでなく、そういう街の在りかた自体が。
「悪いようにはしない」というのは、「悪いようにしてしまう」人間が使う言葉だ。
生まれながらに蔑まれるべき人が存在しないのなら、生まれながらに敬われるべき人だって存在するわけがない。
アメリカでは、忠誠は美徳とされない。記憶力のよさも美徳のうちに入らない。実例が欲しければ、パナマのマヌエル・ノリエガにきいてみるといい。
「自分たちは、人間を救うために満州に行ったのではなかったのだ。広い土地をもらいたいばかりに、先祖から託されたわずかな土地を売って天理教に入信した。満州人をこき使い、人間扱いしなかった。それでも都合のいいときには、〝天理教の親神様〟よ・・・・・・」
言葉は生きている。だから、ちゃんと育ててやらなきゃいけない。育ててやれば、どんどん豊かに、強く、美しくなるんだ。反対にいいかげんな扱い方をすれば、萎んで枯れて、花も実もつけなくなる。
良心。懐かしい言葉だ。たぶんその所在を信じた者から命を落とすのが、戦争というものなのだろうが。
ありえたかもしれない別の人生のあらゆる形を見せること、人生に絶えず抗い、絶えず訴えかけること――これがこの世界において詩人が果たすべき最高の使命である。ハワード・フィリップス・ラヴクラフトは、この使命を全うしたのだ。
戦争とは畢竟やったことがない屑にとってのみ甘美なものね
私たちはデボン紀の樹木だ [読んだ本]
新年早々の連投は、やっぱり書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
死ぬ気でやれとか死んだ気でやるとか、そんなことを言う奴こそ死ねと思う。
「どのみち、わっちらぁいずれ消えてなくなるんだ。そのときぁ誰にでも等しく訪れる。だったらせめてそれまでの間、係り合いになるのは悪ぃことじゃあない」
人生なんてね誰だって割とどうしようもないの!
どう生きたって割と地獄なのよ!
だったら好きな地獄を選んで生きるの!
いい?自分で選ぶのよ?
「みんなちがって、みんないい」は、いろいろな人が同じ場所で過ごして初めて言えること。
おそらく「水面下」という言葉にさえ、水面下は潜んでいる。
「『ハーフ』とか『ダブル』とか、半分にしたり2倍にしたりしたら、どちらにしてもみんなと違うものになってしまうでしょ。みんな同じ『1』でいいじゃない」
「もっとも高い理想を掲げている人が、もっとも残酷なことをするの」
人生は、わずかに残った印象的な断片と、その断片を補完する現在の自分と、直近の一年間で成立している。記憶はアナログメディアで、再生するたびに劣化し、その劣化を補うために現在の自分が入りこんでくる。
「命令されたのだから仕方がない」。たったこれだけの言葉で、人は自分の心を守れるのだと僕は知ったよ。
「私たちはデボン紀の樹木だ」
今週末は10冊。
死ぬ気でやれとか死んだ気でやるとか、そんなことを言う奴こそ死ねと思う。
「どのみち、わっちらぁいずれ消えてなくなるんだ。そのときぁ誰にでも等しく訪れる。だったらせめてそれまでの間、係り合いになるのは悪ぃことじゃあない」
人生なんてね誰だって割とどうしようもないの!
どう生きたって割と地獄なのよ!
だったら好きな地獄を選んで生きるの!
いい?自分で選ぶのよ?
「みんなちがって、みんないい」は、いろいろな人が同じ場所で過ごして初めて言えること。
おそらく「水面下」という言葉にさえ、水面下は潜んでいる。
「『ハーフ』とか『ダブル』とか、半分にしたり2倍にしたりしたら、どちらにしてもみんなと違うものになってしまうでしょ。みんな同じ『1』でいいじゃない」
「もっとも高い理想を掲げている人が、もっとも残酷なことをするの」
人生は、わずかに残った印象的な断片と、その断片を補完する現在の自分と、直近の一年間で成立している。記憶はアナログメディアで、再生するたびに劣化し、その劣化を補うために現在の自分が入りこんでくる。
「命令されたのだから仕方がない」。たったこれだけの言葉で、人は自分の心を守れるのだと僕は知ったよ。
「私たちはデボン紀の樹木だ」
デジタルは及ばざるがごとし [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊+1本。
「男の場合はあんまり言わないよね。一児の父とか」
自由だの、平等だのは、はじめからあるものじゃなく、あとから人間がつくるもんです。
「さあ、動物を見て和む日々はもうおしまいです。我が国は戦争をしているのです。戦争には犠牲が必要です。お国のために命を捧げる覚悟が必要です。動物たちも死にます。お国のために死ぬのです。崇高な犠牲です。このような犠牲を強いたのは憎い憎い敵です。さあ、武器を取って、一人でも多くの敵を殺しましょう」
「愛は人にあげてもへらない。むしろ分け合うほどにふえていくものなんだね」
「親分、この世には神も仏も鬼もいやしねえよ。いるのは人だけさ」
自然の中にあって、人間はあまりにちっぽけだ。幸だ不幸だと騒いだところで、天も地も、空も海も何も変わらない。自然は人間に対して、恐ろしく酷薄で、この上なく公平だった。幸も不幸も、人の世のみに存在し、その量を他人と引きくらべて計るのも、やはり人だけだ。
誓言
日本合衆国旗と大日本帝国への忠誠を誓う
天皇陛下の御許で不可分一体の国家を成し
秩序と正義を遍くもたらすものなればなり
夢は、雲のように流れ、消えていくものなのか。それとも、雲の上にある空なのか。
祈れば気がすむなら楽だ。すべては神の御心だと思えれば。だけど本当は、この世界で起こっているほとんどすべてのことが、神の意志なんかとはまったく関係ないのよ。全部全部、人間が引き起こしたこと。争いも理不尽も憎しみも、およそ醜いものはすべて。だったら神になど委ねず、私たちは考え、動かなければ。
デジタルは及ばざるがごとし。
諸君、学校で勉強する必要などない。じゃが、学ぶ必要はある。世の中には悪い大人がたくさんいる。騙された後で、知りませんでしたと言っても遅いんじゃ。国語が分からなければ文章の嘘が分からない。社会を知らなければ、社会そのものに騙されるぞ。
今週末は10冊+1本。
「男の場合はあんまり言わないよね。一児の父とか」
自由だの、平等だのは、はじめからあるものじゃなく、あとから人間がつくるもんです。
「さあ、動物を見て和む日々はもうおしまいです。我が国は戦争をしているのです。戦争には犠牲が必要です。お国のために命を捧げる覚悟が必要です。動物たちも死にます。お国のために死ぬのです。崇高な犠牲です。このような犠牲を強いたのは憎い憎い敵です。さあ、武器を取って、一人でも多くの敵を殺しましょう」
「愛は人にあげてもへらない。むしろ分け合うほどにふえていくものなんだね」
「親分、この世には神も仏も鬼もいやしねえよ。いるのは人だけさ」
自然の中にあって、人間はあまりにちっぽけだ。幸だ不幸だと騒いだところで、天も地も、空も海も何も変わらない。自然は人間に対して、恐ろしく酷薄で、この上なく公平だった。幸も不幸も、人の世のみに存在し、その量を他人と引きくらべて計るのも、やはり人だけだ。
誓言
日本合衆国旗と大日本帝国への忠誠を誓う
天皇陛下の御許で不可分一体の国家を成し
秩序と正義を遍くもたらすものなればなり
夢は、雲のように流れ、消えていくものなのか。それとも、雲の上にある空なのか。
祈れば気がすむなら楽だ。すべては神の御心だと思えれば。だけど本当は、この世界で起こっているほとんどすべてのことが、神の意志なんかとはまったく関係ないのよ。全部全部、人間が引き起こしたこと。争いも理不尽も憎しみも、およそ醜いものはすべて。だったら神になど委ねず、私たちは考え、動かなければ。
デジタルは及ばざるがごとし。
諸君、学校で勉強する必要などない。じゃが、学ぶ必要はある。世の中には悪い大人がたくさんいる。騙された後で、知りませんでしたと言っても遅いんじゃ。国語が分からなければ文章の嘘が分からない。社会を知らなければ、社会そのものに騙されるぞ。
あなたは、違う。だから、いいんだ [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、
真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」
本を選ぶことは、本に選ばれていることでもあるし、本を読むことは、本に読まれていることでもある。
同調圧力が極端に強くてみんな周りのことばかり気にしている。本当は見栄っ張りのくせに、身近な誰かが目立つことは許さない。有名人の醜聞や他人の悪口が大好きなくせに、自分が悪者にはなりたくない。そんな狭い了見の人々が蠢く、狭い国の狭い世間。それは国が豊かなときも、貧しくなっても変わらない。
「京人は我らを鬼と呼ぶ。土蜘蛛と呼ぶ。そして童と呼び、蔑む。理由などない。己が蔑まれたくはないから誰かを貶める」
嵐が来ても、嵐から身を守る技術を知っていれば生きることができます。技術は、いつの時代、どんな人々にとっても大切なもの、必要とされるものですから。
それはヨーロッパ初の常備軍であり、ヨーロッパ一の大地主であり、ヨーロッパ最大の銀行だった。城塞であり、農場であり、銀行窓口でもあるような支部をヨーロッパ中に張り巡らせる、超国家的な組織だった。
ツノがあるとリーダーで、性能も高い、という不文律は後世において巨大ロボットの登場する作品の表現手段として定着しており、これはスーパーロボット・リアルロボットいずれのジャンルにおいても共通する特徴と言える。男の子向けの世界で一般化したこれも、何かしら根源的なツノに対する信仰のたまものかもしれない。
「婿、婿、不幸ぶらないでよ。女なんて、結婚した途端、当たり前みたいに、嫁扱いされるんだからね」
「間違いない、陰謀はたしかに起きている。だが陰謀は陰謀でも、それを衝き動かしている力をここではっきり指摘しよう――ヒステリー、無知、悪意、愚鈍、憎悪、恐怖だ。わが国は何とおぞましい見世物になり果てたことか!虚偽、残虐、狂気がいたるところにはびこり、野蛮な暴力が私たちの息の根を止めようと脇に控えている。」
「あなたは、違う。だから、いいんだ」
今週末は10冊。
「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、
真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」
本を選ぶことは、本に選ばれていることでもあるし、本を読むことは、本に読まれていることでもある。
同調圧力が極端に強くてみんな周りのことばかり気にしている。本当は見栄っ張りのくせに、身近な誰かが目立つことは許さない。有名人の醜聞や他人の悪口が大好きなくせに、自分が悪者にはなりたくない。そんな狭い了見の人々が蠢く、狭い国の狭い世間。それは国が豊かなときも、貧しくなっても変わらない。
「京人は我らを鬼と呼ぶ。土蜘蛛と呼ぶ。そして童と呼び、蔑む。理由などない。己が蔑まれたくはないから誰かを貶める」
嵐が来ても、嵐から身を守る技術を知っていれば生きることができます。技術は、いつの時代、どんな人々にとっても大切なもの、必要とされるものですから。
それはヨーロッパ初の常備軍であり、ヨーロッパ一の大地主であり、ヨーロッパ最大の銀行だった。城塞であり、農場であり、銀行窓口でもあるような支部をヨーロッパ中に張り巡らせる、超国家的な組織だった。
ツノがあるとリーダーで、性能も高い、という不文律は後世において巨大ロボットの登場する作品の表現手段として定着しており、これはスーパーロボット・リアルロボットいずれのジャンルにおいても共通する特徴と言える。男の子向けの世界で一般化したこれも、何かしら根源的なツノに対する信仰のたまものかもしれない。
「婿、婿、不幸ぶらないでよ。女なんて、結婚した途端、当たり前みたいに、嫁扱いされるんだからね」
「間違いない、陰謀はたしかに起きている。だが陰謀は陰謀でも、それを衝き動かしている力をここではっきり指摘しよう――ヒステリー、無知、悪意、愚鈍、憎悪、恐怖だ。わが国は何とおぞましい見世物になり果てたことか!虚偽、残虐、狂気がいたるところにはびこり、野蛮な暴力が私たちの息の根を止めようと脇に控えている。」
「あなたは、違う。だから、いいんだ」
戦後は続くよ、どこまでも [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊+1。
来年は待ちに待ったオリンピックだ――日本中がそんな気分に浮かれている。どこに行っても〈オリンピック〉の押し売りだ。
「ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ。ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る、皆さんご自身の自己評価額なんです」
「万国共通、考えたる、っちゅーのは、ノーって意味やろ」
「反省するとしたら、最敬礼をしなかったことではありません。周囲に流されてお辞儀をしてしまったことです」
「正義とは、ある人たちにとっての、ある時代、ある場所に限定された、最優先事項のようなものに過ぎないんじゃないかな」
己れが長く守り続けてきたものは、他人にとって何の価値を持たずとも至高の宝であり、その固執する心が、その人にとって揺がすことのできない道徳である、と信じる者は存在する。
われら沖縄人はじきに嘆きや絶望にも飽きて
希望を口にしはじめる
そのときまでこうして語りつづけるのさ
古くは日記、続いて写真、そして生活のもろもろを人々がインターネットに生放送するようになって数十年。気がついたらプライバシーというものが一部の偏狭な人たちの趣味みたいになってしまった。
明日から。
という約束は、残念ながらほとんどの場合果たされることがない。明日には明日の事情がある。別の障碍が必ず現れる。
気が遠くなるほど、先は長い。そう言いかけて、テムジンは口を閉じた。先とはなんなのだ、と思う。先というのは、ただ死ぬ時のことではないのか。だから先は、あっても、ないということだ。
戦後は続くよ、どこまでも。
今週末は10冊+1。
来年は待ちに待ったオリンピックだ――日本中がそんな気分に浮かれている。どこに行っても〈オリンピック〉の押し売りだ。
「ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ。ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る、皆さんご自身の自己評価額なんです」
「万国共通、考えたる、っちゅーのは、ノーって意味やろ」
「反省するとしたら、最敬礼をしなかったことではありません。周囲に流されてお辞儀をしてしまったことです」
「正義とは、ある人たちにとっての、ある時代、ある場所に限定された、最優先事項のようなものに過ぎないんじゃないかな」
己れが長く守り続けてきたものは、他人にとって何の価値を持たずとも至高の宝であり、その固執する心が、その人にとって揺がすことのできない道徳である、と信じる者は存在する。
われら沖縄人はじきに嘆きや絶望にも飽きて
希望を口にしはじめる
そのときまでこうして語りつづけるのさ
古くは日記、続いて写真、そして生活のもろもろを人々がインターネットに生放送するようになって数十年。気がついたらプライバシーというものが一部の偏狭な人たちの趣味みたいになってしまった。
明日から。
という約束は、残念ながらほとんどの場合果たされることがない。明日には明日の事情がある。別の障碍が必ず現れる。
気が遠くなるほど、先は長い。そう言いかけて、テムジンは口を閉じた。先とはなんなのだ、と思う。先というのは、ただ死ぬ時のことではないのか。だから先は、あっても、ないということだ。
戦後は続くよ、どこまでも。
サバの照り焼きこそ本格推理だ [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
ヒトは、容易に“神”を作り出す。
形なき概念を易々と信じ、疑いもせずに信奉し、追従する。
現にこの時代にも、そうした無数の“神々”がのさばっている。
例えば金。例えば権力。例えばマスメディア。例えば安易に振りかざされる正義。
そして例えば、単純な、声の大きさと数。
TはトランプのT
破滅屋ドナルド
彼はきみの頭をオレンジ色に塗り
次にきみの部屋を核攻撃するぞ!
いまは昔と違ってデジタル技術のおかげで仮想通貨の支払いが可能になったと言う人がいたら、それは嘘だと教えてあげるといい。仮想通貨は経済が生まれたときからずっと存在した。1万2000年前に農業革命が起きて最初の余剰が生まれたときからずっと。
本当の意味で、人生には「上がり」がない。だからこそ面白く、甲斐がある。やがて死を迎え、終わりは来ようが、辿ってきた道だけは、その先も続く。
国有地払い下げ問題に関する政治家や官僚の相次ぐ虚偽答弁や公文書の改竄。徹頭徹尾、すべてが最初の愚かしい誤りの辻褄合わせだ。
どこを見ても嘘しかない。日本はいつの間にか嘘がまかり通る国になってしまった。
「宗教はゲームなのよ。念仏を唱えれば成仏できるとか、ルールが決められている。ルールは時折変化したり、新たに加えられたりする。そしてそのルールに従っていれば心の平安を得られる。それだけのこと」
インターネットやSNS利用者層の拡大によって、世界はどんどん平坦になっていく。もっとも伝えたいと思って掲載したメッセージが読まれないまま。上っ面だけの情報をもとに論評されてしまったことは特に残念でならなかった。
「まあ、現世というのはそれだけ楽しいし、誰も死にたくないが、死ぬときは死ぬ。そこで、せめて千の風にでもなって現世に張りついていようというのが当世の風潮ではあるな」
「かならずしも、正しい力が世を切り開くとは限らんろう。事実、攘夷という間違った道を歩みよった男らぁが、維新を成し遂げたが」
サバの照り焼きこそ本格推理だ。
今週末は10冊。
ヒトは、容易に“神”を作り出す。
形なき概念を易々と信じ、疑いもせずに信奉し、追従する。
現にこの時代にも、そうした無数の“神々”がのさばっている。
例えば金。例えば権力。例えばマスメディア。例えば安易に振りかざされる正義。
そして例えば、単純な、声の大きさと数。
TはトランプのT
破滅屋ドナルド
彼はきみの頭をオレンジ色に塗り
次にきみの部屋を核攻撃するぞ!
いまは昔と違ってデジタル技術のおかげで仮想通貨の支払いが可能になったと言う人がいたら、それは嘘だと教えてあげるといい。仮想通貨は経済が生まれたときからずっと存在した。1万2000年前に農業革命が起きて最初の余剰が生まれたときからずっと。
本当の意味で、人生には「上がり」がない。だからこそ面白く、甲斐がある。やがて死を迎え、終わりは来ようが、辿ってきた道だけは、その先も続く。
国有地払い下げ問題に関する政治家や官僚の相次ぐ虚偽答弁や公文書の改竄。徹頭徹尾、すべてが最初の愚かしい誤りの辻褄合わせだ。
どこを見ても嘘しかない。日本はいつの間にか嘘がまかり通る国になってしまった。
「宗教はゲームなのよ。念仏を唱えれば成仏できるとか、ルールが決められている。ルールは時折変化したり、新たに加えられたりする。そしてそのルールに従っていれば心の平安を得られる。それだけのこと」
インターネットやSNS利用者層の拡大によって、世界はどんどん平坦になっていく。もっとも伝えたいと思って掲載したメッセージが読まれないまま。上っ面だけの情報をもとに論評されてしまったことは特に残念でならなかった。
「まあ、現世というのはそれだけ楽しいし、誰も死にたくないが、死ぬときは死ぬ。そこで、せめて千の風にでもなって現世に張りついていようというのが当世の風潮ではあるな」
「かならずしも、正しい力が世を切り開くとは限らんろう。事実、攘夷という間違った道を歩みよった男らぁが、維新を成し遂げたが」
サバの照り焼きこそ本格推理だ。
乱読猫の備忘録 [読んだ本]
あまり長いことブログを放置していると、広告が湧いてくるので・・・この頃読んだ本の中から、猫のヒゲが反応したセリフや文章を御紹介。
どんどんミニカーから離れていきますが・・・帰還までのツナギ&私自身の備忘録になれば、と。月一程度なので、もし宜しければお付き合いくださいませ。
私は読書を通してお役立ち知識を仕入れたいわけではなく、励ましを期待したためしはなく、癒されたくもなく、自己を肯定してもらいたくもないんじゃ!だいたいそんな甘えた精神で本を読んで、はたして楽しいのか?
「もしも、百億光年離れた星にまで私たちの光が届けば、百億年後でも私たちは生きてるってことでしょ」
わたしも野生のパンダが死んだシカをむさぼる映像を見たことがある。バンビを食べるパンダは、ディズニー映画の中で野菜ばかり食べる、子どもに大人気のぬいぐるみとはまったく違うが、それがむきだしの真実なのだ。
どんな時代にも存在する恐れと不安をぼくらは薄っぺらなセルロイドの帯でぐるぐる巻きにしてやらなきゃいけない。本当の幸せを暗闇の中にみつけ出して行かなければいけない。娯楽というのは、そして映画というのは、多分そういうものなのだと思う。
「おれたちが死んだ後、この国を支えてくれる日本人の子らが、きっといい国にしてくれる。あんたもおれも、結局のところ、そう信じて働いてきたんだ」
気がつくと、今日もまた旅をしている。
地理的探検が終焉したとされて以降、現代においての冒険は抽象化され、大衆化されてきた。今この時代にエベレストを登頂することが冒険なら、初めてのおつかいも冒険で、結婚も就職も冒険で、小便をギリギリまで我慢し続けるのも冒険だ。
買っておいたプリンを二つとも食べられてしまうなんて、不幸は身近な日常にこそ潜んでいるのだ。
だいたいが船でもないのに船酔いをしている人が多くないだろうか?世の中には信じてはいけない上司もいれば、踏ん張ってはいけない立場もある。自分の中で感じている重力方向を信じると船酔いは治まる。
人が生きていくのに、きれいなだけでは味がない。そもそも、きれいになんか生きられない。きれいに生きられるくらいなら、小説は要らない。
ぼくたちはぼくたちだけだと思っていたら、ぼくたちだけではなかった。ぼくたちの中に彼らはいて、ぼくたちの一部である。そのような可能性を感じるだけで、自分自身も、ホモ・サピエンスという種も、限りなく開かれた存在に思えてくる。
大日本帝国の軍人は文学書を読まないだけでなく、一般の政治書、良識的な啓蒙書も読まない。すべて実学の中で学ぶのと、「軍人勅諭」が示している精神的空間の中の充足感を身につけるだけ。いわば人間形成が偏頗なのである。こういうタイプの政治家、軍人は三つの共通点を持つ。「精神論が好き」「妥協は敗北」「事実誤認は当たり前」。東條は陸軍内部の指導者に育っていくわけだが、この三つの性格をそのまま実行に移していく(その点では安倍晋三首相と似ているともいえるが)。
どんどんミニカーから離れていきますが・・・帰還までのツナギ&私自身の備忘録になれば、と。月一程度なので、もし宜しければお付き合いくださいませ。
私は読書を通してお役立ち知識を仕入れたいわけではなく、励ましを期待したためしはなく、癒されたくもなく、自己を肯定してもらいたくもないんじゃ!だいたいそんな甘えた精神で本を読んで、はたして楽しいのか?
「もしも、百億光年離れた星にまで私たちの光が届けば、百億年後でも私たちは生きてるってことでしょ」
わたしも野生のパンダが死んだシカをむさぼる映像を見たことがある。バンビを食べるパンダは、ディズニー映画の中で野菜ばかり食べる、子どもに大人気のぬいぐるみとはまったく違うが、それがむきだしの真実なのだ。
どんな時代にも存在する恐れと不安をぼくらは薄っぺらなセルロイドの帯でぐるぐる巻きにしてやらなきゃいけない。本当の幸せを暗闇の中にみつけ出して行かなければいけない。娯楽というのは、そして映画というのは、多分そういうものなのだと思う。
「おれたちが死んだ後、この国を支えてくれる日本人の子らが、きっといい国にしてくれる。あんたもおれも、結局のところ、そう信じて働いてきたんだ」
気がつくと、今日もまた旅をしている。
地理的探検が終焉したとされて以降、現代においての冒険は抽象化され、大衆化されてきた。今この時代にエベレストを登頂することが冒険なら、初めてのおつかいも冒険で、結婚も就職も冒険で、小便をギリギリまで我慢し続けるのも冒険だ。
買っておいたプリンを二つとも食べられてしまうなんて、不幸は身近な日常にこそ潜んでいるのだ。
だいたいが船でもないのに船酔いをしている人が多くないだろうか?世の中には信じてはいけない上司もいれば、踏ん張ってはいけない立場もある。自分の中で感じている重力方向を信じると船酔いは治まる。
人が生きていくのに、きれいなだけでは味がない。そもそも、きれいになんか生きられない。きれいに生きられるくらいなら、小説は要らない。
ぼくたちはぼくたちだけだと思っていたら、ぼくたちだけではなかった。ぼくたちの中に彼らはいて、ぼくたちの一部である。そのような可能性を感じるだけで、自分自身も、ホモ・サピエンスという種も、限りなく開かれた存在に思えてくる。
大日本帝国の軍人は文学書を読まないだけでなく、一般の政治書、良識的な啓蒙書も読まない。すべて実学の中で学ぶのと、「軍人勅諭」が示している精神的空間の中の充足感を身につけるだけ。いわば人間形成が偏頗なのである。こういうタイプの政治家、軍人は三つの共通点を持つ。「精神論が好き」「妥協は敗北」「事実誤認は当たり前」。東條は陸軍内部の指導者に育っていくわけだが、この三つの性格をそのまま実行に移していく(その点では安倍晋三首相と似ているともいえるが)。