珍玩堂主人 FORDのオールドカー編

「縁あるモノ、万里の～道を越えて惹きあうもの～」（by 猫島みゆき）などと、
替え歌のひとつも歌いたくなった、玩車をめぐる因縁話（笑）

英チャーベンスの1907年式フォード。右が1st、左が2nd。

一昨年の秋、マッチ者のはしくれの猫に、大阪の大先輩コレクターS氏が、
「レズニーに似たので、こんなのあるよ」と、左の玩車を見せてくれたのが縁の始まり。

トイっぽさを保ちながらも、グリルのモールドや、キャストのエッジはシャープ。
一も二もなく気に入り、譲っていただきました（S様、その節はありがとうございました）

夜毎、眼福を楽しんでいた一年後、今度はイーベイで箱つきを発見。
同じのが二個あっても～と迷ったけど、トランクを模した箱に魅かれ、ポチっと。

無駄使いだったかなぁ・・・と、反省しつつ迎えた数週間後、届いたモデルを見て吃驚。
オク画像では気付かなかったけど（汗）微妙に小さく、キャストも違うじゃないの。

海外サイトで確認したところ、先に入手したのは2nd、後のは1stと判明しました。
期せずして版違いを揃えることができたわけで・・・物欲万歳！（ｦｲｦｲ）

１stは左右分割されたボディを、フェンダーと一体のブリキの裏板でつなぐ製法。
金属ホイールの形状やフェンダーの色からして、1955年に発売された初版だと考えます。

２ndには裏板はなく、フェンダーと一体になったボディは、単一の金型で抜いています。
版が変わる間に鋳造技術が進歩したのでしょうね。ホイールはプラスチック。

チャーベンスは1960年代にミニカーの製造販売を終えたようです。
現在は社名が変わり、プラスチックのパッケージの会社になっているとの由。

さて・・・猫とFORDのオールドカーとの縁は依然続いていて、先日も一台増車。

米トートシーのT型フォード（1912年式）

ボディはダイキャスト、タイヤとハンドルは・・・恐らくアルミじゃないかな。
シンプルかつ頑丈そのもの、いかにもトートシーらしいつくりです。

トートシーのT型フォードといえば、中島登氏の「モデルカー・コレクション」によると、
1914年、世界で最初に誕生したダイキャストモデルカーなのだそうな。

当時のモデルと見比べると、このモデルは幌なんかの造形が異なる別キャストだけど、
歴史に残る玩車の、由緒正しい直系の子孫だと考えると、ちょっと嬉しい♪

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モデルカー・コレクション (ワールド・ムック (174))

• 作者: 中島 登
• 出版社/メーカー: ワールドフォトプレス
• 発売日: 1998/09
• メディア: ムック

タグ：チャーベンス トートシー フォード

コメント 14

お～、チャーベンスのは2ndで分割を変えたんですね。
技術の進歩だけど、両方合わせて持ってると、そこがよく解っていいな～。

これ、たぶん、びんちょうタンの車だし（笑）。
http://www.geocities.jp/krytone1234/bintyoca.htm


トートシーのは風格が漂ってますね～。
さすがミニカーの第１号の血統を引く車だな～。
どちらも素晴らしいです！


by fziro (2008-03-10 11:27) 

>> fziro様
びんちょうタンって車持ってたの！意外とリッチ～と驚いたけど、
もしかして狸の巣になってるやつですか？（画像見えなかったので調べたの）

アニメ見ていないのだけど、びんちょうタンが木炭ホットロッドに改造して、
くぬぎタンちの馬車とデッドヒートを繰り広げるんですよね（違っ）

トートシーのＴ型フォードは少し前、ＮＡＶＩで宇野氏が取り上げてたような・・・
ネタにするのだったら、ちゃんと本買っとけばよかった（苦笑）
by ねこざかな (2008-03-10 21:35) 

すごいすごーい、、

こんなモデルが存在するのですねー、、初めて見ました、、というか、いままで興味が無かったので、、多分見つけても気にも留めていなかった、、というとこでつね、、２nd、と１stって、、ほとんど別のモデルですねー、、

で、、トートスィーは、、なかなか、、ちょっちほしいかも、、

by 覆面えるさん (2008-03-10 21:59) 

>> 覆面える様
チャーベンスは正規輸入されなかったため、本邦での知名度は低いですが、
巨人ＭＢのお膝元で、それなりに技術を磨いていたことが伺えます。

オールドカーはね～初期のイエスターイヤーを除いてターゲット外だけど、
これらのＦＯＲＤたちは、素朴な佇まいが気に入っています。
by ねこざかな (2008-03-10 23:48) 

すみませ～ん、使ってるｈｐソフトが古いマイクロソフトの無料ソフトのため、
タマにバグって、自分のパソからは見えてもよそのからは見えない状態に
なっちゃいます……＿|￣|○

修正したんで、今度は、たぶんダイジョブ。
この車はびんちょうタンの住んでる山のどっかに放置されてる草ヒロです。
って、けっこうそちらからは近いのでは？（笑）

by fziro (2008-03-10 23:57) 

>> fziro様
見えました～！お骨折りくださり、ありがとうございました。
やはり、この草ヒロでしたか・・・みなべ町に見に行かなきゃ～（笑）
by ねこざかな (2008-03-11 14:43) 

どれも初めて聞く名で興味深々です！
しかし版違いを入手できたのはまさにミラクルっ！
何かでつながっているのでしょう（勝手な解釈）

しかし技術の進歩がまじまじと伺える版違い、面白いものですね♪
by aavecj (2008-03-11 19:11) 

思いがけないお宝入手、コレクターの醍醐味ですね。
「箱」がそそられますねぇ、ヤレかたも絶妙です・・・（笑）


by 1275GT (2008-03-11 20:05) 

>> aavecj様
チャーベンスは全部で３台しか持っていないのに、そのうち２台がＦＯＲＤ・・・。
普通ならへこむところですが、版違いとゆーことで救われています（笑）

１stと２ndで鋳造方法だけでなく、塗装の質やバリの処理など、
全体的にスキルアップ・・・ほかの車種でも版違いが欲しくなりました（あれ？）
by ねこざかな (2008-03-12 03:02) 

>> 1275GT様
味のある玩車との出会いを与えてくれたＳ様に感謝、感謝です。
趣味生活を豊かなものにするのは、人と人とのつながりなのだなぁと実感。

１stの箱、大切に長年使い込んだトランクといった風情ですよね。
つい、ポチっといっちゃった気持ち、分かっていただけますでしょうか（笑）
by ねこざかな (2008-03-12 03:21) 

ねこざかな様

こんばんは。
勉強不足でチャーベンスは今回初めて知りました。。。
大きさは古のマッチボックス位なのでしょうか？
これは1st, 2ndという言うか新規金型完全リニューアル品ってカンジですね。
1stは”鋳物感”横溢で味わい深いですね～。2ndはぐぐっとスケールモデルっぽくなっていますね。お菓子の”スピン”みたいなタイヤが可愛いです。（笑）
トートシーには何やら貫禄のような物も感じられます。
フォード好きなのでT型のモデルが欲しくなっちゃいました。
by Ponys41 (2008-03-14 21:53) 

>> Ponys41様
こんばんは～。

チャーベンスのＦＯＲＤの全長は１st＝45mm、２nd＝50mm。
黎明期のＭＢと同じくらいですが、背が高いのでボリュームがあります。

> お菓子の”スピン”みたいなタイヤが可愛いです
あ、どっかで見たようなタイヤだと思ってたら・・・確かに似てる（笑）

Ｔ型の玩車、ぽつぽつ手元に集いつつあります。また御紹介しますね～。
by ねこざかな (2008-03-15 01:46) 

深い情報ですねえ、チャーベンスなんて知らなかったですよ。
海外サイトまででかけるなんて！
蒐集する場は世界中からなんですね。

by いっぷく (2008-03-15 09:24) 

>> いっぷく様
チャーベンス、ベンブロス・・・魅力を教えてくれたのは先達の方々でした。
皆さんの導きを得ながら、一歩一歩深みに嵌まっています（爆）
by ねこざかな (2008-03-15 13:27)