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珍玩堂主人 マスタング編 後編 [ホットウィール]


右=ホットウィール Custom Mustang (No.6202。1968年発売)
左=マッチボックス Wildcat Dragster (No.8-G。71年発売)

ホットウィールはボンネットが開き、エンジンはかなり緻密な造形です。
左右ドアは筋彫りすらないけど、これは窓から出入りするドラッグ仕様を再現したのかな?

少なくとも、このマスタングに関して言えば、プロポーション、ディティールともに、
レギュラーホイール時代のMBに勝るとも劣らぬ好モデルだと思います。

金ぴかの塗装(スペクトラフレームっていうのですね。鮭様、ご教授多謝!〉やレッドライン、
ボンネットのスクープも、カスタムカーとして考えれば違和感を覚えません。

おまけにマテル社が巨額の宣伝費で、疾走するCMを米国中のテレビに流した日には・・・
かの地の子供たちがこぞって買い求めた心情は、十二分に理解できます。

ただ日本の子供にとっては、カスタムカーについての知識が一般的でなかったこともあって、
HWは(良い意味でも悪い意味でも)ひたすら派手な新ブランドに過ぎなかったのかも。

さて、米の新鋭機を迎撃すべく投入された52型・・・いや違った、MBの山猫ですが、
「目立つ色のカスタムカー」というコンセプトは同じはずなのに、HWとはまるで異なるものに。

MB贔屓の私が見ても、HWの持つクールさが決定的に足らないように思います。
まぁ、この野暮ったさがスーパーファストの魅力といえないこともない?

余談ですが、私のマッチボックス収集は70年代のスーパーファストから始まりました。
HWと異なるアプローチに興味を覚えて・・・まさか、それがこんな深みにはまろうとは(爆)

さて、全75車種のうち60車種までを一挙にスーパーファスト化したレズニー社ですが、
金型改修に伴う数百万ポンドもの設備投資が、経営を圧迫することになります。

玩車市場全体の低迷もあり82年に破綻。「マッチボックス」は身売りを重ねた挙句、
現在は、かつての好敵手であるマテル社の一ブランドになっています。

その時(玩車の)歴史が動いた(笑)。もう一度、世界の覇権を争った3台をご紹介しながら、
今日はお別れにしたいと思います。皆さんにとって最愛のマスタングは?

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aavecj

いや~出ましたね!HWのCustomMustang、最高のファストバック!!

HWのCustom~はどれもラインがきれいです、しかもキャンディーカラーがよく生える!やっぱり本場、DrugやCustomは文化ですからね~。

それに比べてMBのスーパーファストはラインがあまいですが、ギミックもついている!!私は好きですね!・・・あっ、両方ともね!
by aavecj (2006-11-21 21:43) 

1275GT

うん、コレは文句無くHWでしょう。
プロポーションもいいし、ラインもきれいですね。
さりげないサイドマフラーもいいですね、アメリカ!ですね。
実車ではやはりGT350にトドメを差します。
Rはもちろんですが、H(ハーツ)のブラック/ゴールドも渋い!
それにレンタカー仕様のATと言うのもアメリカ!ですね。
by 1275GT (2006-11-22 00:58) 

ねこざかな

>> aavecj様
68年発売のHWはバラクーダとファイアバードも所持していますが、仰るとおりプロポーションはどれも、さすが本場といった観がありますね。MBのレギュラーホイールと並べると、表現の方向性の違いが浮き彫りになって面白いです。
by ねこざかな (2006-11-22 04:21) 

ねこざかな

>> 1275GT様
シェルビーですか~あれはかっこいいですよね!国内で外観をGT350仕様に改造してくれるショップもあるみたい。ばばんと4台目いっちゃいませんか?
by ねこざかな (2006-11-22 04:36) 

いっぷく

疾走する野生馬のごときを車に連想して、アメ車はかっこいいと思う時代もやがて自分の中では自然とヨーロッパ車に興味がいきました。
思い出すのはやはり単色のカラー、青がないので白にします。
by いっぷく (2006-11-23 04:18) 

ねこざかな

質実剛健に生きられればどんなに素敵だろう・・・と思うのですが、伊達と酔狂をカタチにしたようなものには無条件に魅かれてしまいます。車でいえば、それはやはりアメ車。リッター5だろーが、3だろーが、「それがどうした」(by アッテンボロー提督)と言える・・・サウイフモノニ、ワタシハナリタイ。
by ねこざかな (2006-11-23 05:34) 

桃色ジープ

私にとっての最愛のムスタングはマッチボックスのボス・ムスタングですね。
ボンネットの一部に穴開けてそこから控えめに飛び出す8本のエアファンネル(キャブはウェーバーのダンドラか?)がクール!黄色に艶消し黒のボンネットのカラーも子供心にミョーに刺さりました。
by 桃色ジープ (2006-11-23 11:23) 

ねこざかな

ボス・ムスタングかっこいいですよね!SFをぼつぼつ集めていた頃、なかなか入手できなくて、やきもきしたモデルでした。ファンネルが突き出ているだけでなく、ボンネットが開いてエンジンの全体像が拝めるのも、玩車的にポイント高し♪
by ねこざかな (2006-11-24 00:38) 

せんとら

マッチボックス知ってるかい♪
の、CMソングを知ってる世代なんですが(わかりますかね?)
当時からトミカばっかし買って(もらって)ましたので、あんまり持ってないんですけど。黄色いボディに黒いボンネットのムスタングは、すごく記憶に残ってますねえ。何故かってーと、その頃、バニシング・イン・60セカンドって映画を(TVで)観て、ラストの黄色いムスタングとイメージがえらく重なって。
がっちゃんがっちゃん遊んでました(笑)理由は、言わずもがな(謎)
今でも、探せばどこかにあるかな・・?
by せんとら (2006-11-25 00:23) 

むすたんぐ

子供時代初代MBに愛着があったものの、ス-パ-ファ-ストになった時にピカピカのスポ-クホイ-ル風なのがスポ-ティで正直ワクワクしました。それと「シャ-」と音を立ててしなやかに走る感じ、好きでした。気がついたんですが、
私の車は歴代で、BBSのピカピカホイ-ルに履き替え、あえて細身タイヤで軽量でしなやかな走りにチュ-ニングして乗ってます。これって子供時代のMBス-パ-ファ-ストの感覚がそうさせているのかも。MB1/1に乗ってる大人?
by むすたんぐ (2006-11-25 01:08) 

ねこざかな

>> せんとら様
マッチボックスのCM、話には聞くのだけど記憶がないのですよ。てゆーか当時、私の田舎では民放が1局しか入らなかったせいかな(爆)。当時がっちゃんがっちゃんと遊んだ玩具、私ももう一度見てみたいのだけど、御多分にもれず中学の頃、母親の「近所の子にみんなあげちゃう」という大技が炸裂しまして。・・・ジャンボマシンダーのグレートマジンガー、かぁむばぁっくぅぅぅぅぅ!
by ねこざかな (2006-11-25 02:42) 

ねこざかな

>> むすたんぐ様
MB1/1・・・い~い、ご趣味じゃありませんか!走行性能はトミカよりMBのSFが上回っていたのかな?いまふと思ったのだけど、マテルのミニカ=HWが日本市場に参入した76年の時点で、MBとどっちが販売力が上だったのだろう。私の住んでた田舎の玩具店ではトミカしか見なかった気がするのだけど。
by ねこざかな (2006-11-25 02:59) 

むすたんぐ

76年はアメ車の暗黒時代です。石油危機でガス大喰い車として世界中から嫌われてました。米国でムスタングの販売台数を輸入車セリカが上回ってしまいました。ミニカ-もアメ車は見向きもされず、トミカ圧勝でした。トミカの中にオ-ルズモビルトルネ-ドやダッジコロネット、キャデのフリ-トウッドやセビル、ムスタングⅡがあるのはUSトミカ「ポケットカ-」のためでしょう。HWもMBもまったく見かけませんでした。アメ車人気を復活させたのはタレント所ジョ-ジです。
TVや雑誌でアメ車の実車やプラモ、ミニカ-のコレクションを見せ付けて文化を
創ってくれました。彼の活躍は77年ころからです。
by むすたんぐ (2006-11-26 02:17) 

ねこざかな

仰るとおり、本邦において所ジョージ師がアメ車復権に果たした役割は大きいですよね。心のゆとり・・・あえて言えば「無駄」の素晴らしさを伝道してくれました。「年末ジャンボ、3億円♪」当たったら・・・427搭載のコルベットが欲しいな♪

なるほどトミカの一連のアメ車は、当初からポケットカーとしての販売を視野に入れたものだったのですね。日本の子供には馴染みの薄い車種にも納得。
by ねこざかな (2006-11-26 23:16) 

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