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珍玩堂主人 2人の男爵編 [ホットウィール]

1968年、マテル社から「世界一速いミニカー」ホットウィールが発売されたことで、
世界のミニカーの潮流は大きく変化しました。

ピアノ線の車軸にスピードホイールを履いたHWは、従来のミニカーに比べて非常によく走り、1000万ドルを投入したテレビCMの効果もあって、北米市場を瞬く間に席巻。

これに危機感を覚えたのか、マッチボックスのみならずディンキーやコーギーなども、70年ごろを境に味気ないスピードホイール化。結果として、コレクター離れを招きました。

世界的なミニカー低迷期の端緒となる出来事ではありましたが、当時の子供にとって、HWの派手な塗装とデザインは、新鮮であったことも想像に難くありません。

また、主に市販車をモデル化していた英国勢に対し、HWはショーロッドを数多く発売。対抗してマッチボックスも70年代には、ぶっとんだデザインの架空の車をリリースしました。

さて、今回はそんなミニカー戦国時代の競作。

右=ホットウィール(Red Baron。69年発売)
左=マッチボックスのNo.11-F(Flying Bug。72年発売)

HWのレッドバロンは、奇才トム・ダニエルがデザインしたショーロッド。レッドバロンと呼ばれたWW1の撃墜王、リヒトホーヘン大尉の乗機をモチーフにしています。

70年代には日本国内でも、「ミニカ」ブランドのNo.21「男爵カー」として販売されました。近年、100%HWシリーズとして新金型でリリース!嬉しい限りです。

マッチボックスのフライング・バグは、恐らくレッドバロンに刺激されて企画したのでしょうが、独逸の国民車、VWビートルにジェットエンジンを装備、楽しい独創性に溢れています。

また、MBからはミニに星型エンジンを搭載したミニ・ハハ(No.41-F)も発売されており、フライング・バグと並べると、バトル・オブ・ブリテンが再現できます♪

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コメント 4

グラス

この時代は、ホットウィールにかき回されてしまい、マッチボックスも
振り回されて・・・・
中には素晴らしいモデルもあったけど、なんかホットウィールに対抗
する為に、妥協して作っているんじゃないかみたいなモデルもあって
嫌気がさしてマッチボックスから離れてしまった時代でした。
小さな子供(弟)は喜んでましたが・・・
子供が考える夢の車ですよね。
by グラス (2006-06-20 23:59) 

ねこざかな

70年代のマッチボックス、それ自体で見ると、
ローラーマチックといったギミックが盛り込まれていたりして、
なかなか面白いとは思えるのですが・・・

50-60年代のレギュラーホイールと比べると、
ホイールの違いだけでなく、細やかなモールドが姿を消し、
同じ金型でも細部が簡素化されていたりして、苦しいものがありますね。

ましてや日本国内の場合、身近な国産車を素晴らしいモールドで再現する、
トミカの初期モデルたちがリリースされ始めましたから。
そういえばMBも後年、セリカXXやZ、RX7、エテルナを発売しましたね。
by ねこざかな (2006-06-21 04:08) 

aavecj

マッチボックスでの代表的なcartoonモデル、Mini-ha-haとFlyingBug、私は好きですね~
子供の頃(発売当時は生まれてませんが)はあまり好きではなかったのですが、この年になってから夢中になるとは・・・なんなんでしょうね、この心境の変化は?今頃必死に買いあさっている今日この頃です。
by aavecj (2006-10-30 22:43) 

ねこざかな

いらっしゃいませ~。私が玩車を集めだした頃、どうしても欲しかったのがホットウィールのRed Baron。そのうち好敵手?としてのFlying Bugの存在を知り、それがマッチボックスの深みに入る一因となりました。小スケールで一時は世界市場を席巻したブランドの栄枯盛衰の物語が、MBの魅力のひとつかもしれません。・・・単に私が判官びいきなのかも(笑)

この間、少しお話した「おっとっと自動車」にも言えることですが、大人になってこそ分かる味や魅力というのがあると思います。aavecj様がお集めのHWやMBは、特にそのような見立てや想像力が必要とされるのでは~。
by ねこざかな (2006-10-31 02:04) 

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