ならば俺は、破廉恥漢でよい [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
富を独占しようとする者が現れ、戦を繰り返して奪い合う。それは現世だけでなく、百年先を生きるものからも奪おうとしている。籾を蒔けば百倍からの米が得られるのに、今食ってしまおうという連中ばかり。これで自滅しないほうがおかしい。
「たしか『銀河英雄伝説』で、ヤン・ウェンリーが次のように言ったはずです。『かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利にくらべれば、たいした価値のあるものじゃない』」
「今朝、アメリカ政府が降伏しました。この国はもうアメリカ合衆国(USA)ではなく、日本合衆国(USJ)になりました」
世間は別に冷たくない。逆に出口のない思いやりで満ちていて、わたしはもう窒息しそうだ。
「理想的なことを言うのは好きじゃないんだよ。優しい言葉やきれいな言葉は気持ちよくても、金にならない」
「家が代々そうだというだけで、俺は弥陀も極楽も信じてなどおらん。だいいち、念仏を唱えただけで行ける極楽など、たいして面白い場所ではあるまい」
「酷い言い方だけどね、貧乏人はカジノで遊ぶべきじゃない。カジノのテーブルについたら、手持ちのカネは全部消えて当然と考えられる人だけが楽しんでいい娯楽なのよ」
猫が来て一年経たないうちに、私はこう達観した。
猫がソファで爪を研いでいると思うから、いけないのだ。
つまり、
「この家にあるのは、ソファにもなる爪研ぎであり、畳にもなる爪研ぎであり、壁にもなる爪研ぎなのだ」
ン千万も出して買ったのは、人も住める猫の爪研ぎだったのだ!
ちいさな声でいっておくが、今のこの時代、感動とか感謝とかを売りにしているあらゆるものから距離をとったほうがいい。映画でも本でも音楽でも、その手のものは振りこめ詐欺の電話と変わらないからな。
大勇は怯なるが如く、大智は愚なるが如しという。ならば俺は、破廉恥漢でよい。
今週末は10冊。
富を独占しようとする者が現れ、戦を繰り返して奪い合う。それは現世だけでなく、百年先を生きるものからも奪おうとしている。籾を蒔けば百倍からの米が得られるのに、今食ってしまおうという連中ばかり。これで自滅しないほうがおかしい。
「たしか『銀河英雄伝説』で、ヤン・ウェンリーが次のように言ったはずです。『かかっているものは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利にくらべれば、たいした価値のあるものじゃない』」
「今朝、アメリカ政府が降伏しました。この国はもうアメリカ合衆国(USA)ではなく、日本合衆国(USJ)になりました」
世間は別に冷たくない。逆に出口のない思いやりで満ちていて、わたしはもう窒息しそうだ。
「理想的なことを言うのは好きじゃないんだよ。優しい言葉やきれいな言葉は気持ちよくても、金にならない」
「家が代々そうだというだけで、俺は弥陀も極楽も信じてなどおらん。だいいち、念仏を唱えただけで行ける極楽など、たいして面白い場所ではあるまい」
「酷い言い方だけどね、貧乏人はカジノで遊ぶべきじゃない。カジノのテーブルについたら、手持ちのカネは全部消えて当然と考えられる人だけが楽しんでいい娯楽なのよ」
猫が来て一年経たないうちに、私はこう達観した。
猫がソファで爪を研いでいると思うから、いけないのだ。
つまり、
「この家にあるのは、ソファにもなる爪研ぎであり、畳にもなる爪研ぎであり、壁にもなる爪研ぎなのだ」
ン千万も出して買ったのは、人も住める猫の爪研ぎだったのだ!
ちいさな声でいっておくが、今のこの時代、感動とか感謝とかを売りにしているあらゆるものから距離をとったほうがいい。映画でも本でも音楽でも、その手のものは振りこめ詐欺の電話と変わらないからな。
大勇は怯なるが如く、大智は愚なるが如しという。ならば俺は、破廉恥漢でよい。
朗々とした加害者になるぐらいなら、鬱々と被害者ぶっていたい [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
他人にとやかく言っている暇があったら、
自分の理想でもさっさと追求しろっていいたいですね。
実際、俺はそうしてるつもりだし。
日本人にとって、死者の「たましい」とは、亡くなった人の「物語」なのである。そしてその物語をしっかり記憶し永続させるための「記憶の依代」(記憶装置)として数多くの神社が建てられたのだ。
インストラクターと呼ばれる指導役の局員の指示は「きょうも、ゆるキャラのじじばばを探しに行こう」。
つまりホモ・サピエンスは、言い方を変えればネアンデルタール人による遺伝子汚染があった結果、生き延びているわけです。ニホンザルも、タイワンザル遺伝子を持っている個体が、なんらかの環境変動に耐えられるという可能性はあります。自分たち人類のことを棚に上げて、ほかの生物は交雑を許さないというのも、勝手な理屈だと思います。
アメリカの懲役は、ほとんどが黒人とメキシカンやプエルトリカンといったマイノリティで、白人の懲役は松茸御飯の中の松茸ほどしかいない。
小さく呟いてみた。
「名人へもう一歩だ」
不思議と心は静かだった。
そして、こうも思った。
「もう一歩じゃ、何の意味もない」
「一人で戦っとんねん、一人で戦っとって何が悪い?」
「一人で戦っとんや。お前にできるかそれが!」
戦でいちばん重要なのは、戦をやらないことです。やらなくても利が得られるならやる必要はないし、やって利が得られないなら絶対にやってはならない。
「自閉症者はちがいます、悪いものではありません。ちがうということは悪いことではありません。ときどきそれが辛いこともありますが、悪いことではありません」
朗々とした加害者になるぐらいなら、鬱々と被害者ぶっていたい。
今週末は10冊。
他人にとやかく言っている暇があったら、
自分の理想でもさっさと追求しろっていいたいですね。
実際、俺はそうしてるつもりだし。
日本人にとって、死者の「たましい」とは、亡くなった人の「物語」なのである。そしてその物語をしっかり記憶し永続させるための「記憶の依代」(記憶装置)として数多くの神社が建てられたのだ。
インストラクターと呼ばれる指導役の局員の指示は「きょうも、ゆるキャラのじじばばを探しに行こう」。
つまりホモ・サピエンスは、言い方を変えればネアンデルタール人による遺伝子汚染があった結果、生き延びているわけです。ニホンザルも、タイワンザル遺伝子を持っている個体が、なんらかの環境変動に耐えられるという可能性はあります。自分たち人類のことを棚に上げて、ほかの生物は交雑を許さないというのも、勝手な理屈だと思います。
アメリカの懲役は、ほとんどが黒人とメキシカンやプエルトリカンといったマイノリティで、白人の懲役は松茸御飯の中の松茸ほどしかいない。
小さく呟いてみた。
「名人へもう一歩だ」
不思議と心は静かだった。
そして、こうも思った。
「もう一歩じゃ、何の意味もない」
「一人で戦っとんねん、一人で戦っとって何が悪い?」
「一人で戦っとんや。お前にできるかそれが!」
戦でいちばん重要なのは、戦をやらないことです。やらなくても利が得られるならやる必要はないし、やって利が得られないなら絶対にやってはならない。
「自閉症者はちがいます、悪いものではありません。ちがうということは悪いことではありません。ときどきそれが辛いこともありますが、悪いことではありません」
朗々とした加害者になるぐらいなら、鬱々と被害者ぶっていたい。
人間は不幸の分だけ幸せにならねばならぬ [読んだ本]
生存確認代わりの書籍紹介兼、備忘録。
今週末は10冊。
私は、『100万回生きたねこ』が分からないというところが自分の最大の急所にして命綱でもあると思っている。あれが分かるようになったら私は私でない。
「おれたちはみんなナチだっただろ? みぃんなナチが来た時大喜びしただろ、違うか? 上の谷から下の谷まで、ナチじゃなかった奴なんか一人もいねえじゃねえか」
つまり、ヒトラーに加担し、収奪戦争や絶滅戦争による利益を享受したドイツ国民は、いよいよ戦争の惨禍に直撃される事態となっても、抗戦を放棄するわけにはいかなくなっていたのである。
鉄馬は釣りを楽しみながらも、ただ魚を釣るだけでは魚類が減少してしまうことを憂い、ブラックバスの日本への移入を考えはじめていた。
炎上なんて、 不特定多数がやってるから、火の消しようがないんだ。マーキングされたら終わりなんだよ。みんな野良犬みたいなもんで、この電柱にならいくらでも小便をかけていいとわかると、寄ってたかって用を足すんだ。
「止められて止まるなら、恋しいという言葉には足りない」
薔薇をくれよ。花をおくれよ。それだけで私は、お釈迦さまにもそっぽをむかれた蜘蛛の糸の上で、世にも淫蕩な綱わたりをしてみせる。
「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで、自分の考えに従って生きる愚者こそ、その毒を有用なものに転じることができるのです。まさに愚者の毒ですよ」
怪獣映画はフィクションであるだけでなく、それを楽しむための独特の理解力を必要とし、その神髄は、いい歳コイた大人が語ってこそなんぼのモンなのだ。
人間は不幸の分だけ幸せにならねばならぬ。
今週末は10冊。
私は、『100万回生きたねこ』が分からないというところが自分の最大の急所にして命綱でもあると思っている。あれが分かるようになったら私は私でない。
「おれたちはみんなナチだっただろ? みぃんなナチが来た時大喜びしただろ、違うか? 上の谷から下の谷まで、ナチじゃなかった奴なんか一人もいねえじゃねえか」
つまり、ヒトラーに加担し、収奪戦争や絶滅戦争による利益を享受したドイツ国民は、いよいよ戦争の惨禍に直撃される事態となっても、抗戦を放棄するわけにはいかなくなっていたのである。
鉄馬は釣りを楽しみながらも、ただ魚を釣るだけでは魚類が減少してしまうことを憂い、ブラックバスの日本への移入を考えはじめていた。
炎上なんて、 不特定多数がやってるから、火の消しようがないんだ。マーキングされたら終わりなんだよ。みんな野良犬みたいなもんで、この電柱にならいくらでも小便をかけていいとわかると、寄ってたかって用を足すんだ。
「止められて止まるなら、恋しいという言葉には足りない」
薔薇をくれよ。花をおくれよ。それだけで私は、お釈迦さまにもそっぽをむかれた蜘蛛の糸の上で、世にも淫蕩な綱わたりをしてみせる。
「身の内に毒をお持ちなさい。中途半端な賢者にならないで、自分の考えに従って生きる愚者こそ、その毒を有用なものに転じることができるのです。まさに愚者の毒ですよ」
怪獣映画はフィクションであるだけでなく、それを楽しむための独特の理解力を必要とし、その神髄は、いい歳コイた大人が語ってこそなんぼのモンなのだ。
人間は不幸の分だけ幸せにならねばならぬ。