どっちの玩車ショー BMWミニクーパー編 ファイナル~後編 [キントーイ]
高額品に続き、小スケールBMWミニクーパーの通常品(500円以下)を比較~。
(スケールは、裏板に刻印のある場合のみ記載。価格は定価、または大体の店頭価格)
手元に集まったのはトミカ、HW、シク、リアルトイ、ウェリー、モーターマックス、マイスト、
魔女、キンマート、MBの10ブランドなので、10台比べればいーや、と思った私が甘かった(汗)
ウェリーにはプルバックつきのver.もあるし、魔女は途中で仕様が簡素化されている。
おまけに、シクと魔女には別キャストでコンバーチブルが出ている始末・・・。
収拾がつかなくなったので、コンバーチブルは次回に回します。
また、魔女の仕様や、各モデルの価格等は、現時点で入手容易なものを基準とします。
◎シク(ジク) (270-440円)
コストカットあるいはプロポーション重視の風潮のためか、
ギミックを廃するメーカーが多いなか、ドア開閉機構を備えているのに好感。
まじめな造りに定評のあるシクだけあって、ドアミラーや専用ホイール、
プラ製のライトパーツなどを装備。裏板に書かれた実車のスペックも嬉しい。
◎トミカ 1/57 中国製 378円
リミテッドとして設計されたためか、近年のレギュラー品としては珍しくドアミラー装備。
一方で、トミカの定番ギミックと言えるドア開閉機構はなし。
リミテッドに比べるとライトのタンポ印刷、細部の塗装が省かれていますが、
細やかなモールドと、それを引き立てるメタリック塗装で、ぬるい印象はありません。
◎マジョレット 1/56 (290-330円)
ピラー下端までのボディに、プラ製の窓パーツ、屋根パーツを重ねる重箱のような製法。
銀色の初期モデルは窓が濃いスモークで、内装がどうにか透けて見えていたのだけど
昨年購入した赤いモデルでは、窓が黒一色で、内装パーツは最初から付けられていません。
タンポ印刷も一切なくなってしまったし・・・300円で、この出来はつらすぎる(嘆)
◎マッチボックス 「ヒーローシティ」シリーズ 1/56 中国製 (300円前後)
このごろ西友で199円で買えるようになったマッチボックス。
2007年のラインナップにもクーパーSは健在なので、国内登場は近いかも。
折角のクーパーSのキャストですが、ルーフが細長い欠点に加え、
コレクティブルにはあるエアスクープの塗装や、タンポ印刷がなくなり、魅力を減じています。
◎ホットウィール マレーシア製 (300円前後)
HWとしては控えめながら、前後を切り詰めるデフォルメが施されています。
少しゴールドがかったイエローも、ホットハッチっぽい雰囲気を盛り上げていて◎
型の分割線がボンネットの目立つところを走っている上、グリルのモールドが塗料でつぶれ、
透明の窓パーツのゆがみは凸レンズのようですが・・・センスの良さは七難隠しますね♪
◎モーターマックス 中国製 200円
トイザらスなどの自動販売機で売られているモデル。タンポ印刷は一切なし。
モールドはそこそこシャープですが、ライトの塗りが小さいため三白眼に見えます。
また、これはマッチボックスにも言えることだけど、本来黒であるピラーが、
ボディと同色に塗られているため、引き締まった印象を欠きます。
◎マイスト 1/56 中国製 198円
昨年、ダイソーで105円で購入。しばらく見ないと思ったら、ホイール違いがジャスコでほぼ倍額。
105円なら許せることも、この値段では色々言いたくなるもので・・・。
魔女と同じく、内装のない重箱構造。一応、前後のエンブレムはタンポ印刷。
一番問題なのは、ライト周囲のモールド。空豆のような形状で、ミニが怒り顔に見えます。
◎ウェリー 中国製 105円
重箱構造ですが、窓パーツが透明で、室内もしっかり再現されています。
前後のエンブレムはタンポ印刷、ドアミラーも備えていて100円クラスとしては不満なし。
ウェリーのBMWミニには、プルバックゼンマイを備えたモデルも存在(200-250円)
ボディはノーマルと共通。裏板は変更され、タイヤはゴムになっています。
◎キントーイ 1/56 中国製 105円
これも重箱構造。タンポ印刷の緻密さはトップクラスで、ワイパーやドアミラーつき。
ライトにはプラ製パーツを奢り、リアガラスの熱線まで再現しています。
驚くべきことに、このディテール&価格で、プルバックゼンマイを装備!
もちろんタイヤはゴム。ホイールの再現度に、わずかに不満を覚える程度です。
◎リアルトイ 1/56 中国製 100円
昨年、近くのジャスコで100円で売られていたのに姿を消してしまった(涙)
現在はトイザらスで99円で購入可能。わずかに細部の塗装が変更、省略されています。
いかにもミニカー然としたホイールは賛否が分かれるところでしょうが、
タンポ印刷などの緻密さは、通常品カテゴリーではトップクラス。ドアミラーつき。
で、ねこざかなの結論。
トミカと大して変わらない値段で、出来はマイストという魔女は、どうにも褒めようがなし。
そのマイストにしても、内装なしだわ、ライトが変だわで、いいところがありません。
モーターマックスは、ピラーが太すぎて野暮ったい感じ。
同程度の価格で入手できるのであれば、MBの方がすっきりとした仕上がり。
ウェリーは可もなし不可もなし。リアルトイとシクは、価格を考えれば前者に分があるけど、
いかにもシクらしい手の込んだつくりに、つい採点が甘くなってしまいます。
あくまで手堅いトミカ、雰囲気重視のHWは、まず順当に上位を占めましたが、
一番すげぇ!と感じたのは、100円クラスでプルバック、フルディティールを実現したキントーイ。
戦前のシュコーやソリド、黎明期のコーギーを思い起こすまでもなく、
玩車にとって「走行」は、ある意味最強の付加価値だと、ギミック萌えの猫は思うわけです。
つーわけで、独断と偏見の通常品ランキングは↓
①キントーイ②トミカ③HW④シク⑤リアルトイ⑥ウェリー⑦MB⑧モータマ⑨マイスト⑩魔女
・・・・・・絶対にNEWビートル編なんてやらねぇ、と心に誓う今日この頃。
集めましたねぇ・・・(笑)
それにしても、恐れ入るのは100円ミニカー。
この出来なら、バリエーション全部まとめて買ってもいいかなっと。
こうして見ると、ニューミニと“クラシック”ミニは、やはり全然似てないと思いますね。
パッと見でミニと思わせるのは、デザイナーのチカラなんでしょうねぇ(笑)
>絶対にNEWビートル編なんてやらねぇ、と心に誓う今日この頃・・・
そんなの関係ねぇ!(爆)
by 1275GT (2007-09-01 08:50)
いや~、お疲れさまでした。
私なら(1)キントーイ(2)シクで、以下は順位無しってところかな?
まぁつまりヘッドライトが塗装仕上げなのは嫌いなんですよ(笑)。
トミカサイズを積極的に集めない理由がその辺にあったりするし…。
キントーイというのは初めて意識するブランドですが、
この値段でこの作りは素晴らしいですね。
他の車も見てみたくなったんで、近場でないか捜してみますよ。
最近の中国にはいろいろ問題あるんで、いつまでこの品質が保てるか心配ですが、
願わくば、ずっとこのままでいてほしいです。(ブルバックゼンマイは無くなってもいいけどw)
開催予告をされたニュービートル編、楽しみです!(爆)
by fziro (2007-09-01 09:28)
んーっと、んーっと、、
やっぱ、魔女がすきー、、この人生諦めたような、やりなげ、いや、なりやげ、、いやいや、なげやりなところが、大好きでつ、、
で、、独国戦車大隊、、どこを攻めますくわ~、、、
by 覆面えるさん (2007-09-01 15:21)
10種類並んだ画を見て気づいたこと。
・ドアミラーを再現している車種とそうでない車種がちょうど半々
・塗装は赤色、黄色が一番多い
です。その点でメタルブルーの全色塗り(屋根が白くない)をチョイスしたトミカのセンスは抜群ですね。私もこの色を見てついつい買ってしまったんです。(そして残りを『くじ』でカバーしたのもしたたかというか売らんかな方針というか)。ライトの再現も、大きかったり小さかったり、パッチリしたり眠たそうだったり。
更に注目する点は側面ガラスの再現手法。
柱をダイキャストで再現する派(トミカ・マッチ・HW・シク・リアルトイ・モータマ)
一枚ガラスでツライチ感を表現する派(魔女・JL・マイスト・ウェリー・キントーイ)
の二種類に分かれています。先述のミラー同様、ここもニューミニ製品化におけるキーポイントになっているようです。
しかし世界ブランドで、しかもトミカサイズでここまで製品化される車種もそうないんではないでしょうか。あとはスカイラインやビートルぐらいでしょうか?
by 第三波平 (2007-09-02 03:45)
>> 1275GT様
> バリエーション全部まとめて買ってもいいかなっと。
ですよね~。もしこれが“クラシック”なら、大変なことになってるのでは(笑)
> パッと見でミニと思わせるのは、デザイナーのチカラなんでしょうねぇ
正面から見たときの目と口のバランスが、ご先祖を髣髴させるのかも~。
by ねこざかな (2007-09-02 03:53)
>> fziro様
> キントーイというのは初めて意識するブランドですが
私のは静岡の100円ショップで捕獲していただきました。mch様、多謝♪
1/43はファミレスなどにあるけど、小スケールは地元で見たことありません。
100円クラスのは、常に入手できると限らないところが残念ですね。
> 開催予告をされたニュービートル編、楽しみです!
・・・・・・HWとぉ、ウェリーとぉ、シクとぉ・・・・・・やらないって(苦笑)
by ねこざかな (2007-09-02 04:11)
>> 覆面える様
やりなげ・・・そういや世界陸上やってたな(笑)
あえてフランス娘を選ぶとはM・・・違った、さすが通人でつね~。
by ねこざかな (2007-09-02 04:19)
>> 第三波平様
仰るとおり原色が多いなか、あえてメタ青をまとったトミカ(レギュラー)
後発モデルならではの作戦勝ちですよね♪
バリエーションもトミカくじX(20台)で飛躍的に増えましたし・・・。
クオリティと言い、売り方と言い、さすがニッポンのビジネスマン(笑)
> トミカサイズでここまで製品化される車種もそうないんではないでしょうか
トミカはNEWビートルありませんよね・・・よもやNEWミニが現行車種で一番?
by ねこざかな (2007-09-02 04:32)
あ~、トミカにニュービートル無いんですかぁ…・
蟹工船ジャナクテ、カニクレーンなんか出してるのに、
絶対の売れ筋を出さないのは何か大いなる陰謀があるに違いないっ!(w
by fziro (2007-09-02 17:27)
>> fziro様
蟹工船は個人的に、今年のベストトミカ候補でつ(笑)
イングラムと格闘させて楽しむこともできます(ね♪第三波平さん)
NEWビートル、多分マジョレットからも出てなかったと思う。
中国系はいろいろあるので、ライセンスが固いわけでもなさそうだけど・・・。
by ねこざかな (2007-09-02 18:13)
こんばんはー
まだじっくり読んでないので後日またゆっくりそれぞれ画像を見比べてみようと思いますが…(^^;
やはりキントーイが気になります。これ100円ショップで売られてたのですか! これってKiNSMARTの刻印があるやつですよね?中古屋でNEWビートルやサンダーバードは見たことあるんですが、プルバックなのに結構良くできてるなーと思いました。
by XDR2 (2007-09-03 00:28)
>> XDR2様
わんばんこ。
キントーイは静岡の100円ショップで、ルースで売られていたとのお話です。
KiNSMARTは、キントーイのブランドのひとつみたい。
プルバック∽子供の玩具というイメージを打破してくれる個体です(笑)
by ねこざかな (2007-09-03 01:13)
無茶な板金加工でオールドアストン風のグリルにした(一時期のやっつけ仕事風のレトロ調コンパクトカーに通じる)様な魔女は論外(何を偉そうに)。モーターマックスは何か怖ェ(顔が)。ウェリーとモーターマックスは値段考えると「これ以上手を入れると作れば作るほどド赤字になるんじゃないか?」と思うくらいの出来。キントーイもそうですね。一昔前までは出来の悪さばかり目立ってた中国製ミニカー、最近は侮れないのが増えてきて面白いですね。
by 桃色ジープ (2007-09-03 12:08)
>> 桃色ジープ様
中国製が、いつまでこの品質と低価格を両立できるか、興味深いですね~。
内陸に行けば行くほど安価な労働力は確保できるかもしれませんが、
設備の移転や人材育成、それに輸送コストも掛かりますし・・・。
玩車に限りませんが、近頃、塗装や組み立てに難のあるものもあるようです。
発注側も目を光らせ、なるべく長くイイ商品を送り出して欲しいな、と。
by ねこざかな (2007-09-04 06:11)
MINIは、沢山ありますね。
トミカとSIKUのが、気に入ってます。
トミカは、トミカくじが出ましたがラリー仕様が欲しくて
つい、熱くなってしまいました。
トミカくじのMINIも気に入ってます。
by グラス (2007-09-06 05:36)
>> グラス様
トミカくじも加えようかと思ったのですが、それこそ収拾がつかなくなる上、
画像いっぱいで大変重いブログになりそうだったので・・・(苦笑)
私もラリー仕様と日の丸、それとお約束のユニオンジャックは集めました。
そういえばイベントモデルの新作でもNEWミニ出ましたね~。
by ねこざかな (2007-09-06 05:56)