よく知られたタブー [サクラ]
10年以上前の話サ。まだ駆け出しの玩ヲタだったねこざかなと師匠との会話。
ねこ 「サクラのミウラって意外とよく出来てるじゃん」
師匠 「そりゃそーだ。ありゃあ、○○○のパクリだからな」
ねこ 「・・・・・・(がーん)」
今ではパチモンに抵抗はなく・・・つか、好物にすらなりましたが、
当時は、幼少期に馴染み深かった日本製の真実に、些かショックを覚えたもの。
ミウラ大三元達成からこっち、検証する機会は何度でもあったのに、
今まで出来なかったのは、ただ面倒だっただけではないような気がします(苦笑)
さて、昔話はこれくらいにして。まずはサクラを見ていただきましょう。
ランボルギーニ・ミウラ (サクラのスーパーカーNo.1。1/43)
で、こちらが件の元ネタ、仏ソリドのミウラ (No.161。1/43。1968年発売)
ハイ、見事なリスペクト(爆)ですねー。ドアの裏やフロントカウル内の細部まで同じ。
シンクロ率は90%といったところでしょうか。
あえて違いを探すと、サクラは塗装が経年で荒れているのを差し引いても、
ソリドのフェンダーの流麗さを再現しきれていません。可動部のチリの合いも良くない。
サクラのルーフアンテナは、初期のモデルにはありません。
ディティールアップのつもりでしょうけど、いかんせん太過ぎて目立つ・・・
裏板のサスペンションなどの再現もサクラだけのサービス(いい加減ですが)
一方、ソリドにあるステア機構は完全に省略されています。
と、まぁ、ここまでサクラに厳しいことばかり並べましたが、
ソリドの名作をもとに、オリジナルにない幻の名車を作ったことは評価されてよいと思います。
ランボルギーニ・イオタ (サクラのスーパーカーNo.2。1/43)
miru2009様が御紹介くださるまで認識していませんでしたが、
ミウラのフロント&リアカウルを換装し、魅力的なモデルを生み出しています。
思えば、日本人って良い意味でモノマネが上手ですねー
今なお評価の高い日本製ブリキ玩具は、ドイツ製などのコピーから始まり、
オリジナルを超える品質のモノを世界に送り出しました。
さらに古くは、景徳鎮の代用品として欧州に求められた伊万里焼は、
短期間で洗練を極め、彼の地ではさらにマイセンに模倣されることになりました。
・・・・・・伊万里と並べられては、サクラも困ってしまうか(笑)。閑話休題。
近頃のコレクター諸氏のために説明しますと、サクラは米澤と関係浅からぬメーカー。
スーパーカーの他にも強合金やチェリカ80と同金型など、いくつものシリーズを出していました。
来週は続いて、フェラーリBBもソリドと並べてみようと思い立ち、
玩蔵を探したら、肝心のサクラのBBが見つからない・・・
ネタのためにわざわざ先日、ソリドのBBを落札したのに。
・・・・・・はっ!これが所謂「賢者のお買い物」ってやつだなっ!?(愚者だ、愚者)
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ねこ 「サクラのミウラって意外とよく出来てるじゃん」
師匠 「そりゃそーだ。ありゃあ、○○○のパクリだからな」
ねこ 「・・・・・・(がーん)」
今ではパチモンに抵抗はなく・・・つか、好物にすらなりましたが、
当時は、幼少期に馴染み深かった日本製の真実に、些かショックを覚えたもの。
ミウラ大三元達成からこっち、検証する機会は何度でもあったのに、
今まで出来なかったのは、ただ面倒だっただけではないような気がします(苦笑)
さて、昔話はこれくらいにして。まずはサクラを見ていただきましょう。
ランボルギーニ・ミウラ (サクラのスーパーカーNo.1。1/43)
で、こちらが件の元ネタ、仏ソリドのミウラ (No.161。1/43。1968年発売)
ハイ、見事なリスペクト(爆)ですねー。ドアの裏やフロントカウル内の細部まで同じ。
シンクロ率は90%といったところでしょうか。
あえて違いを探すと、サクラは塗装が経年で荒れているのを差し引いても、
ソリドのフェンダーの流麗さを再現しきれていません。可動部のチリの合いも良くない。
サクラのルーフアンテナは、初期のモデルにはありません。
ディティールアップのつもりでしょうけど、いかんせん太過ぎて目立つ・・・
裏板のサスペンションなどの再現もサクラだけのサービス(いい加減ですが)
一方、ソリドにあるステア機構は完全に省略されています。
と、まぁ、ここまでサクラに厳しいことばかり並べましたが、
ソリドの名作をもとに、オリジナルにない幻の名車を作ったことは評価されてよいと思います。
ランボルギーニ・イオタ (サクラのスーパーカーNo.2。1/43)
miru2009様が御紹介くださるまで認識していませんでしたが、
ミウラのフロント&リアカウルを換装し、魅力的なモデルを生み出しています。
思えば、日本人って良い意味でモノマネが上手ですねー
今なお評価の高い日本製ブリキ玩具は、ドイツ製などのコピーから始まり、
オリジナルを超える品質のモノを世界に送り出しました。
さらに古くは、景徳鎮の代用品として欧州に求められた伊万里焼は、
短期間で洗練を極め、彼の地ではさらにマイセンに模倣されることになりました。
・・・・・・伊万里と並べられては、サクラも困ってしまうか(笑)。閑話休題。
近頃のコレクター諸氏のために説明しますと、サクラは米澤と関係浅からぬメーカー。
スーパーカーの他にも強合金やチェリカ80と同金型など、いくつものシリーズを出していました。
来週は続いて、フェラーリBBもソリドと並べてみようと思い立ち、
玩蔵を探したら、肝心のサクラのBBが見つからない・・・
ネタのためにわざわざ先日、ソリドのBBを落札したのに。
・・・・・・はっ!これが所謂「賢者のお買い物」ってやつだなっ!?(愚者だ、愚者)
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復刻版ランボルギーニ・ミウラ/ミウラ・イオタ (NEKO MOOK 1517 ROSSOスーパーカー・アーカイブス)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
- 発売日: 2010/06/01
- メディア: 大型本
あー、なるほど、同じ工場が作ってる可能性もあるダイヤペットと
サクラのミウラが全然違ってるのはそういう理由でしたか!(°∀° )
ダイヤペットよりかっこいいし、更に加えてオリジナルに無い
イオタまで作っちゃうとは偉いぞ、サクラ!\(^o^)/
by fziro (2014-02-09 05:42)
>> fziro様
サクラはイオタを作った時点で、すべての罪が帳消しですよねww
それにしてもサクラは米澤の下請けだったのか、子会社だったのか・・・(悩)
by ねこざかな (2014-02-10 03:50)
た...大盛屋もコーギーのコピーを出してたし...(震え声)
見ごたえ満点の検証記事に大感謝です♪
追加のルーフアンテナはおそらくミウラSV風味にしたかったんだろうなぁ...と思います。
きっと次はサクラの初期型とベレム版とマークス版とブラジルソリドも並べて検証記事なんかを期待しちゃっていいのですね(ゲス顔)
by miru2009 (2014-02-10 19:26)
イオタまで捕獲済みとは流石です。
サクラのOEM(違)も悪くないですが、やっぱりソリドのミウラは美しいですね。
当方はべレム版を持っていたのですが、実車好きの友人に譲ってしまいました。
・・・やめときゃ良かったかな~(笑)。
by Ponys41 (2014-02-10 23:23)
>> miru2009様
この度も御教授ありがとうございました!
> 大盛屋もコーギーのコピーを出してたし
あはは・・・言われてみれば、コトノハジメからしてパチでしたね。
形を似せれば何とかなる軽産業の始まりは、何処も同じかもしれませんが。
> サクラの初期型とベレム版とマークス版とブラジルソリド
無理!無理!無理!(苦笑)
でも、サクラのBBは、師匠の助力で何とかなりそうです。
by ねこざかな (2014-02-11 03:31)
>> Ponys41様
イオタは何の間違いだか、色違いで二台出てきました。
なのにBB持ってないのは、どーゆー了見なんでしょうね、我ながら(爆)
> やめときゃ良かったかな
ベレム版も今では貴重ですよね。お気持ち分かりますー
by ねこざかな (2014-02-11 03:36)
最近、この頃のソリドがとても気になります・・・(笑)
作りもこの頃が一番じゃなかったのかな。
なるほど、のサクラですね、でもイオタはホントに人気がありましたよ。
某高額買取ショップで、立派に助けてもらいました(笑)
by 1275GT (2014-02-15 10:47)
>> 1275GT様
ノスタル爺と呼ばれることを恐れずに言うと、
ミニカー黄金の日々の「世界遺産」ですものねww
サクラのイオタって、そんな人気あったんですか!
私は蒐集の初期に捕獲したから値段忘れちゃったなぁ。。。
by ねこざかな (2014-02-16 03:55)
え、、そなの、サクラって、○○ドのパクリなの、、
知らなんだー、、うちにも居ますけどw
by 覆面えるさん (2014-02-25 22:26)
>> 覆面える様
あい、御覧の通りで・・・(汗)
全サクラがそーゆー訳ではありませんが。
確か、ソリドでモデル化されていない車種もあるし。
by ねこざかな (2014-02-26 02:44)