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珍玩堂主人 ジャガー Dタイプ [トートシー]


右=マッチボックス(No.41-A。1957年発売)、左=トートシー。

実車のDタイプは55-57年に、ル・マンで三連覇を果たしたレーシングマシン。
流麗なデザインは大ヒットした市販車「Eタイプ」に受け継がれました。

MBのNo.41-Aは最初、金属ホイールでリリースされ、後にプラホイールに変更。
3年後の60年には、一回り大きなNo.41-Bに切り替わりました。

トートシーは前回の甲虫と一緒に捕獲。プラホイールなので60年代の作と推測。
全長は6.2cmで、No.41-AよりもNo.41-Bに近い大きさです。

グラマラスなボディ、ボンネット上のグリル再現の細やかさ、凹モールドなど、
美点は存在するのですが・・・いかんせん、ボディ側面の再現はのっぺりと平面的。

恐らく、ダイキャストを抜くに当たって、MBが複雑な型を使用しているのに対し、
トートシーは上方からスポンと抜いていたのだと思います。

当然、裏板はなく、ボディ裏に「TOOTSIETOY USA」とのみ記載。
シンプルな構成に「玩具ってのは、こーゆーもんだ」という、豪快さが感じられます。

・・・・・・まぁ、国籍を問わず、当時の子供に「どっちかあげるよ~」と言えば、
十中八九、マッチボックスに手を伸ばしそうな気もしますが(爆)

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fziro

DタイプとEタイプって同じマルコム・セイヤーさんがデザインしたモノらしいんですけど、
今日の目で見たらDの方はいかにも、昔のデザインって感じですよね~。

だからこそ、このトートシーの豪快さんも可能なんでしょうけど、
ゼッケンやドライバーが付いてる点でもマッチの方がポイント高いかも?(笑)
by fziro (2007-09-21 19:52) 

ねこざかな

>> fziro様
Dタイプは、コクピット後方の尾翼(整流板)が、劇中車っぽくて萌え(笑)

MBにしても、トートシーにしても、現行メーカーが同じようにつくっても、
きっとこの味わいは再現できないでしょうね・・・不思議なものでつ。
by ねこざかな (2007-09-22 01:30) 

1275GT

トートシーの“それっぽい”つくりもアリですよね(笑)
精巧なスケールもデルとは違う、玩具としての主張がありますね。
でもそこにちょこっと味を足したMBにも惹かれます・・・
このころのMBはまだ英国らしさがあって、本当に良いですね。
by 1275GT (2007-09-22 11:14) 

覆面えるさん

トートシー、古いコレクターさんは、トートスィートーイって云います、、

アタシも、トートスィー派です、、ちなみにZylmexはジルミックスでつ、、

んで、米国のトートスィートーイは、戦前から素朴なミニカーばかりでしたが、この小スケールも最高ですよねー、、アタシも何台か揃えてますよー、、
個人的には、マッチよりも好きかも、、

その他、トートスィーにも期待してまつ、、
by 覆面えるさん (2007-09-22 21:20) 

ねこざかな

>> 1275GT様
古いもの=よいものと言う気はないのですが、
50年代のMBには、60年代のモデルにもない趣がありますね。

先輩格のディンキーに劣らぬ手間を、小スケールに盛り込んでいるため、
モールドや造形の細やかさが一層引き立つように思います。

一方のトートシーも、MBを「お手本」にしたというわけではないようで・・・
モールドが色々と異なってるので、こーゆー車体も存在したのかな?
by ねこざかな (2007-09-23 01:35) 

ねこざかな

>> 覆面える様
中島登氏の「世界のミニカー」によると「トートスィートーイ」の誕生は、
ディンキーより20年も前の1914年だったそうですね。

「モデルカーズ」掲載のブライアン・ハーベイ氏のコラムを拝読すると、
30年代には素晴らしい米国車モデルを出していたとか・・・。

技術力だけでなく、量産性やマーケティングを考慮した結果として、
このようなシンプルな商品に行きついたのかもしれません。

トートスィーの小スケール、私のガレージには今のところ2台だけ(汗)
そのうち、えるさんの秘蔵っ子も拝見させてくださいね~。
by ねこざかな (2007-09-23 02:42) 

jyoji-san

息子が5歳の時大人になったら、お家をミニカーでいっぱいにするのだと意気込んでいました。(笑)夢中で遊ぶ姿が思い出されます。いまは30歳になり一児のパパですがその夢は実現されていません。(笑)ねこざかなさんはそんな夢を実現された貴重な方ですね?すごいですね。こんなに沢山のコレクション!と詳しい解説はフアンの方にはたまりませんね?
ところで、主人への温かいおことば有難うございました。これからも珍道中を続けていきますのでご愛読下さいね。
by jyoji-san (2007-09-23 08:26) 

ねこざかな

>> amaguri様
お家をミニカーでいっぱい・・・とまでは行ってませんが、
確かに自分の部屋と納屋の半分は、ミニカーで埋まってます(汗)

それでも、うちとリンクしてくださっている大先達方に比べると、
コレクションの質・量、知識ともに、恥ずかしい限りなのですが。。。

旦那様のご本復、本当によかったですね!
これからも二人三脚での漫遊ブログ、楽しみにさせていただきます♪
by ねこざかな (2007-09-24 00:39) 

桃色ジープ

トートシーは名前だけは聞いたことはあったのですが実物は未だ見たことはありません。MBの精密さに素朴な味わいのトートシー。どちらも捨てがたい魅力があっていいですね(けど、実際に目の前で同じ値段で同じ位の程度だったらMBに行っちゃうだろうな)。で、モールドの違いはこの頃のレーシングカーって実車をオーダーした時期や、オーナーの注文によって細かい所の違いがあるはずなので(あと、ボディがハンドメイドってのもあると思うし)トートーシーのヤツはアメリカに渡った実車がそうゆうディテールだったのではないでしょうか(中にはXK-SSに改装されちゃったモノもあるらしいし・・・う~ん調べときます)?そういや東洋工業(マツダ)の所有している第1回日本グランプリの記録フィルムにDタイプが映ってたな~(ロータスと共に「異様なスタイル」とか言われてたような覚えが)。
by 桃色ジープ (2007-09-25 09:50) 

ねこざかな

>> 桃色ジープ様
モールド違いについての御高察、興味深く拝聴しました。
「異様なスタイル」と言われたとしたら可哀相・・・こんなに格好いいのに~。

トートシー、戦前の逸品から、当方とリンクしてくださっている尾羽様の
「Fins and Chromes」で紹介なさっている味のあるものまで、
かなり芸風に幅があります・・・そのあたりも魅力ですね♪
by ねこざかな (2007-09-26 04:50) 

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