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どっちの玩車ショー ハマーH2編 その2 [ホンウェル]

「昔々・・・そう、れのんとよーこが寝台の中で、らぶ&ぴいすに励んでおったころのこと。

ゆうらしあとゆう島の西には、歴史あるでんきい、こおぎいの両王国をはじめ、
まっち公国、そりど帝国、めるくり、ぽりとい、めえべといった都市国家がひしめいておった。

各国はそれぞれ工夫を凝らしたクルマを売って、国をたてておった。
切磋琢磨のかいあって国々は栄え、平穏はいつまでも続くかと思われたのじゃが・・・

クルマ発祥の地でもある海の向こうの島で、新興のほっとうぃる連邦が、
きらびやかな装いのクルマを、笛や太鼓の音に乗せて、盛大に売りはじめたのじゃ!

ほっとうぃる連邦のクルマは、よく回る赤い帯のわっかを履いておった。
負けてはならじと、ゆうらしあの国々はこぞって、よく回るわっかに履き替えたのじゃがのう。

新しいわっかを履かせるにはお金が必要で、各国の蔵はたちまち空になったのじゃ。
こすとかっとで、クルマはだんだん魅力をなくし、まにあにも喜ばれなんだ。

ほっとうぃる連邦に過剰反応したのがいけなかったのか、それとも時代の流れか。
貧しくなった国々は、次々と歴史から消え、あるいはほかの国に吸収されていったのじゃ。

ほっとうぃる連邦は変わらず楽しげなクルマを送り出し、ゆうらしあの東の果てでは、
新興のとみか皇国が栄えておったが、国が減ってやはりクルマの世界は寂しくなったわい。

・・・・・・時は流れ、ぼでこんなる装束の巫女が、お立ち台で扇子踊りを奉納していた、ある晩。
クルマの神は祈りを聞き届け、ゆうらしあに、みにちゃん神国を誕生させたのじゃ!

みにちゃん神国のクルマは、よくできたものでのう。入信するまにあが後を絶たなんだ。
ほどなく東でも、きょしょ、えぷろ両国が生まれ、よくできは新しい時代の流れになったのじゃ。

いまか?いまはのう・・・ほっとうぃる連邦やとみか皇国のような、
頑丈で遊ぶタノシミのあるクルマと、よくできのクルマが共存しておるのではないかな。

一方で、とみか皇国のりみてっどのように、どちらの良さも持つクルマもあるのう。
よくできのクルマの値段も下がって、新旧の垣根は年々低くなっているように思えるわい。

まぁ、まにあがそれぞれ、好きなようにクルマを楽しめる、よい時代じゃよ」

・・・・・・ここまで、長~い前振りにお付き合いくださり、ありがとうございます(笑)
実は、このあたりのことを自分なりに整理しておかないと、今回の記事は難しかったもので。

左=トミカ(1/63)、右=ホンウェル(1/72)。

ホンウェルはスーパーでガムつき315円のものを購入。
可動部こそありませんが、窓はすべて透明、内装やシャーシも細かく再現されています。

エンブレムやリアランプの印刷は当然のこと、タイヤはゴム、ライトはクリアパーツだし・・・
本当に近年のホンウェルの出来には驚かされます。ファンが多いのも納得。

1/72であっても、実車が巨大なハマーH2であれば、トミカと比較できるかも・・・と
思いましたが、並べてみると、やはりトミカが二周りは大きいですね。

トミカの方は、前回書いたようにリアハッチ開閉、ホンウェルにはないサスも備わっています。
玩車としてのトミカ、スケールモデルとしてのホンウェルといったところでしょうか。

属性の違う2台を比べることに無理があるのは重々承知ですが、
ホンウェルのお買い得感と、トミカのさらなる進化への期待から、今回はホンウェルに一票。

さらに追記。

トミカ=平均1/63と比べても、見るからにホンウェルが小さすぎるように思えたので、
全長を計測したところ、65mm・・・実車は5180mmなので、1/79.7でした。

ハマーH2を正確に1/72で作ると、全長は72mmになるはず。
これはホンウェルの共通プラケースの内寸ぎりぎりなので、大人の事情が働いたのかな?

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コメント 9

いっぷく

なかなか楽しいお話でした。
たとえる視点が違うと面白いものですね。
『ゆうらしあとゆう島の西には、歴史あるでんきい、こおぎいの両王国』の
一筋で来ましたので、他国のことも勉強になります。
by いっぷく (2006-07-25 08:49) 

ねこざかな

私も基本的には「まっち公国」の歴史を軸に学んできたので、
「ほっとうぃる連邦」や「とみか皇国」については、てんで不勉強でして(汗)
ブログを通して、それぞれのファンの方のご意見を拝聴しながら、
知識を増やしていけたら・・・と思っています(物欲も増えるのが悩みですが)
by ねこざかな (2006-07-25 13:43) 

ノスタルPC

これは、かなり本質的なテーマに入って来てしまいました。
「みにちゃん」が本当に「よくでき」ているのか、ということについてで、
アマノジャクな私としては、つい刺激されてしまい、書かずにはいられません。

ウチに現在ある「みにちゃん」は、たぶんVW-Type T2の救急車が1台だけです。以前はもう何台かあったのですが、すぐに飽きて、ネットオークションで皆売ってしまいました。売る時に、他ブランドに比べて人気が高いことにはびっくりしたものです。

私が思いますには、これは「よくでき」たフリをしているだけなのではないか、と思うのですね。「美人」の評価眼と同じでして、何が「よくでき」ているか、という基準は、時代とともに変化するのだと思います。「みにちゃん」は、かつてのダイキャストが出来なかったディテールを付けて「驚きを誘う」戦略なのでしょう。
「完成品プラモ」に近いです。

コーギーがウインドとシート付きの製品で参入した時、(つまりそれはディンキーに対する差別化戦略だったわけですが)、顧客は「シートの付いたミニカーも、無いものも選べる」のではなくて、「ウインドとシートの無いミニカーは品質が低い」という評価をしてしまったのでした。
でも50年経ってみて、シートの無いミニカーが何と珍重されていることか…。

「みにちゃん」も、きっと、あと50年経ってみないと、本当の評価はわからないのです。その頃には、プラスチックのバックミラーが劣化してへろへろになっているかもしれませんよ。真空蒸着メッキも、塗装面も、タイヤのプラケースとの癒着なども心配です。

ウチには京商製品は1/64コスモスポーツ・パトカーの1台だけ、エブロは、「クラウンRS」の実在しないウソ・パトカーを含めて3台だけです。これまた、全く愛着が沸きません。私は、「入信」せずに、迫害し続ける立場かも…。
by ノスタルPC (2006-07-25 19:41) 

1275GT

ノスタルPCさん同感であります。
ミニカーを正確な実車のミニチュアとして見た場合、「みにちゃん」も「アリ」でしょうが、プラパーツ多用のミニカーには経年変化を楽しむことは不可能です。
それはまるで、オールorナッシングの世界です。

恐らく50年後にはきちんとした状態では残らないでしょう。
まだ20年ぐらいしか経っていない「ぶるうむ?」や「ぶぃてせ?」にも、
劣化が発生しています。特に蒸着メッキは悲しいです。

一過性のコレクター向けに作られた、メーカーの戦略でしょうか?
ちなみに過去の「大放出」のとき都内のミニカーショップに、
上記2銘柄は買取を拒否されました。
by 1275GT (2006-07-26 00:34) 

ねこざかな

大先達のお二人のお越し、お待ち申し上げておりました(笑)
本文の「玩車偽史」は、よくでき>リアルというほどの気持ちで書いたのですが、確かにイコールではありませんね。私もご存知の通り、れずにい公の御世のまっち公国の遺臣ですので、お話は大変よく分かります。

ただ私見ですが、みにちゃんの登場は、長き沈滞期にあったクルマの世界にインパクトを与え、まにあの裾野拡大に貢献したのは確かかと。さらには、えぷろやほんいるにつながるリアル路線の魁として、ほっとうぃるの出現と同様にクルマの歴史に大きな影響を与えたのではないかと思います。

とはいえ、ご両人の50年後にどうなっているか・・・というのは悩ましい問いかけですね。実は初期のみにちゃんではすでに、ホイール融けや塗装のにきび発生が始まっているとのお話もあります。昔のだいや共和国の一部のクルマのように崩壊はしないでしょうが、信者の方は点検が必要かも。

大事なクルマたちがケースの中で二目と見られぬ姿になっていては・・・ひゅ~どろどろ、まるで夏の夜の怪談ですね(爆)
by ねこざかな (2006-07-26 04:56) 

ノスタルPC

1275GTさん、またまた、ご賛同いただいて、恐縮です。
ネットなどなかった70年代末から80年代の前半に、「ダン・ハウゼン」のモデルカー・カタログを毎日眺めていたものですが、あの頃「ホワイトメタル」が主体だった「リアル」系のモデルカーが、チャイニーズ・プラに置き換わってしまったことが問題の根本なのかもしれませんね。

以前国産車集めに注力していた頃、エブロの発売には本当にびっくりしたものです。ヨタハチ/エスハチ/SR311 などを、モデルペットやダイヤペットと並べておいたのですが、新しいモデルは、アッという間に、ニス塗りの木製棚と、タイヤが癒着してくっついたのです。アレには心底タマげました。
「びぃてす」は、はずれたラジエーターグリルが、プラケースの中をカラカラと飛び回っています。

ねこざかなさんが、「新しいミニカーは層を拡大した」と、おっしゃる意味はわかります。でも「層の拡大」については、本当にミニカーを愛する、無心な人々を産んだのだろうか、というところが、少しばかり不安なのです。プラケースにコスリ傷があるとか、箱の角がツブれているとか、「限定何台」とか、なんか違うことが気になる人々を増やしたのではないかな、という気もするのです。まっち公国製品は、箱が残っているだけでも夢見心地なのに…。
by ノスタルPC (2006-07-26 10:51) 

ねこざかな

> アッという間に、ニス塗りの木製棚とタイヤが、癒着してくっついたのです。

えっ!それは吃驚。温度?湿度?それともニスとの相性?
モデルペットの方がゴムの変質が少ないのだとしたら、皮肉なことです。

「限定〇台」は確かに、みにちゃんの得意技ですね(笑)
メーカーが「レア」を煽る姿勢は、商売っ気が過ぎるかな・・・とは思います。

まっち公国の箱・・・私もさほど多くは持っていませんが、特に初期のものは
側面が茶色で、まさにマッチ箱を模していて、雰囲気ありますね~。
by ねこざかな (2006-07-27 00:46) 

ノスタルPC

温度でも、湿度でもありません。「化学変化」なんです。
昔から、プラキットではレベル1/40のM35トラック、イタレリの製品の一部などで、タイヤがホイルのプラを溶かす、という現象がありました(再販製品では改善されているかもしれません)。ミニカーではヨネザワが輸入した、ベルギーのサブロン製品などもそうです。
タイヤの軟質樹脂(もう随分以前から、「天然ゴム」などというものは使われていず、我々が「ゴム」だと思っているものは皆プラスチックなのです)が、他の性質の違う樹脂に「接触」しているだけで溶かすのです。多くの場合、軟質側ではなく、硬質のスチロール樹脂などの側がヤラれます。
エブロは、タイヤと、製品の一部であるプラケースの台の黒プラスチックとの癒着が起きるものがあります。100円ショップで売っている透明プラのトレイなどに乗せておくだけで、くっつきます。トミカ・リミテッド・ヴィンテージでも起きるものがあります。
「ひゅ~どろどろ」なんて言っている場合ではありませんよ。
by ノスタルPC (2006-07-27 20:19) 

ねこざかな

あぁ・・・往年のそりどやのれぶ、まっちのKシリーズでも見られた、あの悪夢ですね。おうとぴれんのように台座の方だけが融けるのでなく、クルマもだめになってしまうのはつらいなあ。

そういえば、この間買ったばかりの、ほんえるの新作も台座が少し融けていました。癒着を本気で防ぐのであれば、タイヤと台座の間に紙片を挟むしかないのかも・・・それはそれで大変。

タイヤの癒着問題が発生してから、すでに数十年。後発メーカーの開発者にもまにあがいるのであれば、先人の失敗に学んで、これくたあの立場に立った素材選びをして欲しいものです。
by ねこざかな (2006-07-28 04:32) 

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